アルファタウリF1のドキュメンタリー映画のワールドプレミアが開催。角田裕毅がAT03とともにベネチアの運河を航行

 

 スクーデリア・アルファタウリは、9月6日、2006年にF1にデビューして以来のチームの歴史を描くドキュメンタリー映画『Whatever it Takes』のワールドプレミアをイタリア・ベネチアで開催した。

 アルファタウリの前身スクーデリア・トロロッソは、レッドブル・レーシングの姉妹チームとして誕生、2006年からF1活動を行い、後にF1チャンピオンとなるセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンをはじめ、多数の優れたドライバーたちを育て上げてきた。2020年に名称が現在のスクーデリア・アルファタウリに変更され、2021年からは角田裕毅が所属している。

『Whatever it Takes』では、トロロッソ/アルファタウリの18年間の軌跡を振り返るとともに、イタリアのファクトリーとイギリスの風洞施設の舞台裏を紹介、ドライバーやキーパーソンへのインタビューも含めて、F1の競争に加わるためには何が必要なのかについての洞察を提供する内容となっている。90分のこのドキュメンタリーは、チームのメディアパートナー、デジタル・ライトハウスと共同で制作され、ルカ・クルトが監督を務めた。チーム代表フランツ・トスト、ドライバーの角田と昨年まで所属していたピエール・ガスリーが出演している。

ドキュメンタリー映画『Whatever it Takes』のワールドプレミアに出席した角田裕毅(アルファタウリ)
ドキュメンタリー映画『Whatever it Takes』のワールドプレミアに出席した角田裕毅(アルファタウリ)

 このドキュメンタリーの上映会が、高級ホテル、パラツィーナ・グラッシでのイベントで、ファン、チームパートナー、報道陣を招待して開催された。映画上映後、トスト、ピーター・バイエルCEO、テクニカルディレクターのジョディ・エギントン、角田、そして映画に登場する他のチームメンバーが、運河を見下ろすテラスでメディアセッションに参加。会場の外に係留されていた2022年型アルファタウリAT03を乗せた船が、角田とイベントの司会を務めた『Sky Italy』のフェデリカ・マリソンらとともに運河を下り、フォンダメンタ・ザッテレ・アル・ポンテ・ルンゴに移動、そこで角田らはファンとの触れ合いの時間を持った。

ドキュメンタリー映画『Whatever it Takes』のワールドプレミアに出席した角田裕毅(アルファタウリ)
ドキュメンタリー映画『Whatever it Takes』のワールドプレミアに出席した角田裕毅(アルファタウリ)

 角田はこの映画について、次のように語った。

「チームが舞台裏でどのように運営されているのか、2台のマシンに対して、どれだけの人員、時間、労力が費やされているのか、今まで知らなかったたくさんのことを見ることができました」

「スクーデリア・アルファタウリのドライバーのひとりとなり、これほどのハイテクマシンで走れることを本当に光栄に思っています。特に2021年は僕にとってF1初年度でしたし、僕たちのチームで走ってきたドライバーたちの活躍を振り返ることができたのも素晴らしいことでした。スクーデリア・アルファタウリは、多くの優れたドライバーを輩出しており、彼らが達成した功績の数は信じられないほどです」

「シーズン残りに向けて、これから力強く戦いたいというモチベーションが高まり、興奮しています」

『Whatever it Takes』は近日中に『Sky Italy』で視聴可能になると発表されている。



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