KTM、伝統のスチール捨て”カーボン製の新シャシー”をテスト中……貪欲開発に欧州勢の勢いが透けて見える?

 

 MotoGP第12戦サンマリノGPで、KTMは新型のカーボンファイバー製シャシーをテストしている。こうした貪欲な開発は、勢いを増すヨーロッパメーカーの姿を反映したモノだといえそうだ。 サンマリノGPにはKTMのテストライダーであるダニ・ペドロサがワイルドカード参戦しているが、その彼がカーボンファイバー製のシャシーをテストしていたことで、パドック内でも注目を集めることになった。 ただカーボンファイバー製シャシーはMotoGPにおいて今回が初の事例ではない。2009~2011年にかけてドゥカティが使用していた事例があるためだ。 ただそのドゥカティも2012年からは、アルミニウム製のグリッド上で最もポピュラーな素材にスイッチしている。その後KTMが2017年にMotoGPに彼らのDNAでもあるスチール製トラスシャシーで参戦するまでは、アルミニウム製シャシーがグリッドを占めていた。 参戦以来、KTMは他メーカーのようにアルミニウム製のシャシーに切り替えることで競争力を確保するという“誘惑”をはねのけてきた。スチール製のシャシーを使い続け、競争力も発揮するようになった。 そんなKTMが今回サンマリノGPでテストしたカーボンファイバー製シャシーは当然、注目の的になった。ペドロサはこのシャシーについてまだテスト段階であると主張しているが、ここ数年見られてきたカーボン補強などよりもコンセプトが進んでいることは明らかだ。 テストしているシャシーについて聞かれたペドロサは、慎重な様子で以下のように答えている。「僕らは異なるシャシーを使用している。まだテスト中で、色々な情報を収集しているんだ」「詳細については言えないけど、フィーリングが違うのは確かだ」「今はテスト中で、今週末に得られる全ての情報をまとめ、将来に向けて更に多くのデータを集める予定だ」 …読み続ける

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