角田裕毅「ソフトタイヤで苦しんだがアップデートの効果は感じる」AT04に8つの新コンポーネントが導入/F1第16戦金曜
2023年F1シンガポールGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=9番手/2=16番手という結果だった。
アルファタウリは今回、フロアボディ、フロアエッジ、ディフューザー、サイドポッド・インレット、コーク/エンジンカバー、リヤサスペンション、リヤコーナー、ミラーをアップデートしたことが明らかになっている。
なお、アルファタウリが角田裕毅のマシンに、ギヤボックスのギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)のそれぞれシーズン3基目を入れたことを、FIAが発表した。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、一日を次のように振り返った。
「今日の主要な目的は、このアップデートに関連するパフォーマンスを理解し、そのデータを考慮し、アップデートに合わせてマシンをセットアップする最適な形を検討することだった」
「シンガポールGPは、(新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより)近年(2020年と2021年)キャンセルされたために、裕毅はここで走るのが2回目、リアムは今回が初めてだ。従って、FP1では、最大限の周回数を走り、ドライバーたちが一歩ずつペースを上げていけるようにすることに焦点を当てた」
「このサーキットは、路面温度が高く、序盤は路面が出来上がっていないので、FP1で多くを学ぶことは難しい。しかしパッケージが機能していることは十分確認できたし、ドライバーはふたりともマシンに満足していた」
「予選とレースへの準備を行う上で、最もコンディションが似ているのはFP2であり、そこでいくつか微調整を行った。ミディアムコンパウンドでのパフォーマンスによって、マシンに施した変更の方向性が正しいことが示された。ソフトタイヤでのショートランに移り、リアム(・ローソン)はラップタイムを見出したが、裕毅はグリップに苦しみ、タイムを大きく更新することができなかった。このことについて、明日に向けて取り組む必要がある」
「ロングランでのデグラデーションは管理できる範囲だった。チームによってさまざまなコンパウンドが使用されていたので、日曜のベストな戦略を決めるために、たくさんのことを検討しなければならない」
「この後、ショートランのパフォーマンスに集中し、ソフトコンパウンドでポテンシャルを最大限に発揮するために何をする必要があるのかを見ていく。全体的に見て、今週末は良いスタートを切ることができた」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=9番手(1分34秒042:ソフトタイヤ/25周)/2=16番手(1分33秒477:ソフトタイヤ/27周)
全体的に今日は悪くなかったです。終盤、ソフトコンパウンドのグリップが低下し、ミディアムタイヤと比べて、大きな改善を感じることができませんでした。何が起きたのかを調べる必要があります。
シンガポールは他とは全く異なる、ユニークなトラックなので、僕たちのアップデートがどれだけ良く機能していたのかをすぐに知ることは難しいです。でも、マシンは間違いなく改善しており、特にリヤのサポートが良くなりました。予選になれば、さらにはっきりしたことが分かってくるでしょう。
良い感触を持っているので、明日また走るのが楽しみです。
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