秋開催が”とりえず”最後となったF1日本GPは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが完勝。後続に影をも踏ませぬ走りで、今季13勝目を挙げた。レッドブルはこれで今季のコンストラクターズチャンピオン獲得を決め、フェルスタッペンもドライバーズタイトル決定に大手をかけた。　しかしまさに完勝だった。フリー走行から予選まで、Q2を除く全てのセッションでトップタイム。そのQ2も、唯一ユーズドのソフトタイヤを履いてタイムを計測したために最速を逃しただけであり、それでも2番手タイム。非の打ちどころのない強さである。　決勝のレースペースを見ても完勝だった。第1スティントで2番手ランド・ノリス（マクラーレン）との差を十分に確保すると、その後の第2スティントは後続と同ペースで走ってタイヤを労り、最終スティントも後続のペースに合わせた。後ろに目がついているような、これこそが本当の意味での完勝劇と言えるだろう。　ライバルとしては、どんな展開となっていても、そしてどんな戦略を採ったとしても、フェルスタッペンに追いつくことはできなかったはずだ。　下のグラフをご覧いただくと、フェルスタッペンが後続のペースに合わせて自らのペースをコントロールしていると思われるのが、実によく分かる。 …読み続ける