2026年のレギュレーション変更を前に、F1では“いす取りゲーム”が始まるだろうとドライバーらが予想
ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、2024年にF1のドライバー市場に変化の風が吹き始めると考えている。各チームは2026年の大規模なレギュレーション変更を前に、それぞれのラインアップを検討しているのだ。
ウイリアムズはローガン・サージェントをアレクサンダー・アルボンとともに残留させる可能性が非常に高いとみられるが、まだ来シーズンのドライバーラインアップを発表していない。それを除けば、2024年のF1ドライバーは確定している。
しかしF1のトップチームの一部も含め、多数の契約が2024年末に終了するため、ドライバー市場が活性化する可能性がある。しかしヒュルケンベルグは、F1の2026年のレギュレーションプラットフォームも変化のきっかけになるだろうと考えている。特にザウバーのエントリーを引き継ぐアウディでは、2026年に埋めるべきシートがふたつある。
「現在と今後では大きな差があると思う」とヒュルケンベルグは最近鈴鹿で語った。
「(レギュレーションは)かなり大きな変化のようだ。そして間違いなく、来年の初めにはそのことを考え始めるだろう」
「来年は椅子取りゲームが始まって盛り上がると思う。出来事やパフォーマンスレベル、価値の大きさによって、物事が自然と正しいところへ落ち着いていくだろう」
ウイリアムズのアルボンの周囲では2025年以降の将来について多くの憶測が飛び交っているが、ドライバーたちは2026年に可能な限り最高のシートを得るために、来年の終わりや2025年にコース外でポジションを争う可能性が高いと同意した。
「ニコが言ったとおりだと思う」とアルボンは語った。
「もちろん僕たちは注意を払っているけれど、ドライバーよりもチームのほうが注意を払っていると思うよ」
「僕たちは自分たちの仕事に集中しなければならない。ニコが言ったように、僕たちにはそれぞれの株があって、株を上げるか下げるかはパフォーマンス次第なんだ」
「本当にそれだけの話だ。僕はこれまで以上にこのことを考えている……わからないけれどね。僕はまだF1にそれほど長くいないけれど、パドック全体から2026年に向けた大きな勢いがあるように思う。大きな動きがあって、それから大掛かりな椅子取りゲームが始まるんだろう。ニコが言ったようにね」
アルファタウリの角田裕毅も、同僚たちと同じ考えだ。しかし角田はレッドブルファミリーのメンバーであると同時に、2026年からアストンマーティンにエンジンを供給するホンダともつながりがある。
「ドライバーのラインアップについて話すのは今はとても怖いです!」と23歳の角田は述べた。「そのうちわかるでしょう」
「もちろん僕は今レッドブルファミリーにいますから、レッドブルの一員でいられたら素晴らしいことです。そしてホンダについてもそうです。どのようになるか見てみましょう。でも彼らと同じくコピー&ペーストだと思います」
F1のトップ集団では、マックス・フェルスタッペンはレッドブルと2028年までの契約を結んでいるが、セルジオ・ペレスの契約は2024年末で終了する。フェラーリではシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのふたりが2024年末までの契約となっているため、来シーズン末に動きが出る可能性がある。同様に2024年末までの契約を結んでいるドライバーは、アルピーヌの2名、ハースの2名、アルボン、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)だ。
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