みんな四国の事、どのくらい知っとる? 福住仁嶺が語る徳島。でも今は“アナザースカイ”福岡にゾッコン?【連載:レーサーふるさと自慢】

 

 人にはそれぞれ、生まれ育った“故郷”というものがある。それはもちろん、レーシングドライバーも同じ。国内トップカテゴリーを戦う彼らに、実際に住んでいたからこそ分かる地元の魅力などを語ってもらおうという本企画……今回はスーパーフォーミュラ、スーパーGT(GT500)でいずれもシリーズ2位を獲得した経験を持つ国内屈指のドライバー、福住仁嶺のインタビューを紹介する。 前回は北海道・札幌市出身の大湯都史樹に話を聞き、北海道民の焼肉事情や、おすすめのピザ屋など、新鮮な北海道情報を仕入れることができた。今回紹介する福住の地元は徳島県。彼の実家は寺であることはレースファンには有名だが、徳島市街から車で30分ほど離れたところにある名西郡石井町の出身だ。 四国は全体的に人口が少なく、街の規模も決して大きいとは言えないため、国内のレーシングドライバーの中でも四国出身はかなり珍しい。そんな福住からどんな“四国トーク”が飛び出すのか? 筆者がお隣高知県の出身ということ、福住が現在福岡県で生活しているということもあり、やや徳島から話が脱線した部分も多いが、そこはご容赦いただきたい。——それでは早速ですが、徳島にはいつまで住んでいましたか?「確か16歳くらいですね。スクール(鈴鹿サーキット・レーシングスクール)と全日本カートの最終年は実家にいました。17歳で4輪に上がってからは、カートの頃からずっとお世話になっていた方のところで、お手伝いをしながら住まわせていただくようになりました」——徳島の魅力ってズバリどこだと思いますか?「全然遊んだことないですからね……。有名なところで言うと阿波踊りや大塚国際美術館や、鳴門の渦潮、徳島ラーメン、すだち、その辺ですね。大塚国際美術館は、米津玄師(徳島県出身)が紅白歌合戦に出た時に歌った場所でもありますね」——徳島ラーメン、良いですよね。筆者は高知県出身ですが、学生時代によく徳島ラーメンのお店に通っていて、行きつけでした。「ぜんっぜん食べたことないです(笑)」——え、そうなんですか!?「子供の時は(食べた)記憶にないですね。大人になってから初めて食べましたね」——まあでも、地元民は地元の名物をあまり食べない(特に10代までは)って、あるあるですよね。「食べないっすね。でも徳島の頃に一番食べていたのは、たらいうどんですね」——たらいうどん?「たらいの中にうどんが入っていて、それをみんなでシェアしながらつけ麺のようにして食べるんです。かねぎんというお店が昔から行きつけです。行ったら休みだった時はショックですね(笑)。徳島に帰った時に行きたいところと言えば、そこです」「あと食べ物で言えば、徳島を離れて恋しくなるのがすだちです。僕たちってお刺身を食べる時とかも、醤油にすだちを入れて食べるんです。これが絶妙に合うんですよね」——なるほど〜。普段東京で生活していたら、すだちはうどん屋さんで見るくらいかも……。そんな感じで、地元を離れたり上京したりすると、地元との文化の違いに驚かされるケースってよくありません?「……いやあ?(苦笑)」——ちなみに大湯選手は焼肉文化の違いに驚いたらしく、「北海道の人は枚数を気にせず網に敷けるだけ敷く」と言っていました。「それは人によるんじゃないかなあ(笑)。確かにとしちゃんはそうですよ。彼はすんごい勢いで焼きますけど。徳島だと……なんだろう」 …読み続ける

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