中上貴晶、オーストラリアGPは曲がらないマシンに大苦戦し19位「新エアロパッケージでのハンドリング改善目指す」と語るもスプリントは中止に

 

 フィリップアイランド・サーキットで開催されたMotoGP第16戦オーストラリアGP。悪天候の影響で決勝が2日目に行なわれるなど、スケジュールに変更が発生するレースとなった。 LCRホンダの中上貴晶は初日から苦戦が続いており、グリッド最後尾となったことからも、厳しい状況が伺えた。 そして決勝レースは19位とポイント圏外でのフィニッシュであり、インドネシアGPの11位からは大きく後退する結果となってしまった。 中上は2日目の予選と決勝を振り返り、主にマシンのフロントに自信を持てていない状況だったと語っていた。また改善のためカウルの仕様も変更して臨んでいたものの、それも効果を発揮しなかったという。「残念ですが、良いペースが有りませんでした。今朝のセッションは予選でも自信が持てていなくて、特にフロントのフィーリングは自信がほぼありませんでした」「コーナー進入において信頼することができなかったので、大いに苦しみました。高速コーナーではコンマ数秒を失っていて、ここではそういったコーナーがひとつではなくたくさんあります。そのため非常に遅くなってしまいました」「予選後にはエアロパッケージを新しいものへと変えることにしました。それまでは旧スペックを使っていたんです。(旧スペックは)残念なことに、自信は全く感じられず、バイクはとても安定しない状況でした」「だからこそ、よりフロントのフィーリングを良くするために、ダウンフォースのあるパッケージに変えることにしたんです」「これ自体はいい判断だったと思っています。最新のパッケージではフロントのフィーリングが少しは良くなりましたから。ですがラップタイムには結びつきませんでした。というのも、バイクのフィーリングが完全に変わってしまっていて、安定性は増しても重くて全然曲がらなくなってしまったんです」「そういうわけで、予選後にバイクが全く別のものになったので、対処は本当に大変でした」 中上は3日目に予定されていたスプリントレースで「マシンのハンドリング改善を目指す」と話していたが、悪化する天候が考慮されてレースは中止が決定。改善を試みるチャンスがないまま、オーストラリアGPを終えた。 ただ彼は運営によるレース中止の判断自体については適切なモノだったと語っている。「今朝のウォームアップの段階でかなりギリギリでしたからね。最後は風が非常に強かったです。トラックコンディションは大丈夫でしたが、風はかなり強かったです」「2日前から(3日目の)天候悪化は分かっていましたし、適切だったと思います。レースディレクションがスプリントレースを中止したのは正しかったです」「昨日のうちにメインレースをやっておいて良かったですね」Additional …読み続ける

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