MotoGPスプリント中止をバニャイヤ残念がる「チャンスがなくなるわけだからね。選択の余地はなかったけど」
MotoGP第16戦オーストラリアGPの3日目、スプリントレースが予定されていたものの、強風によってレースは中止された。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはこの判断を正しいものだったと支持している。 オーストラリアGPは開催初日の段階で3日目の天候悪化予報を考慮し、スケジュール変更が決定。2日目にMotoGPクラス決勝、3日目にスプリントレースが行なわれる形となった。 さらに3日目は各クラスのレース開始が1時間早められるなど、天候悪化への対策が講じていたが、Moto2クラス決勝が非常に強い風が吹いていたことで赤旗により途中で終了となってしまった。 その後予定されていたスプリントレースが無事行なわれるか注目が集まっていたが、レースディレクションはコンディションに改善が見られなかったことからスプリントレースの中止を決断するに至った。 この展開となったことで、“恩恵”を受けたのはドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤなのかもしれない。彼は土曜の決勝レースでは2位となり、タイトル争いのライバルであるホルヘ・マルティン(プラマック)が5位となったことで、ポイント差を拡大していた。 スプリントレースの中止でその差をさらに広げることはできなかったものの、マルティンに詰められることもなかった点は、メリットがあったと言えるだろう。そして雨のウォームアップで調子が良くないようだった点も考慮すれば、なおさらバニャイヤにとっては悪くない展開だったと考えられる。 なおバニャイヤは朝のウォームアップで問題があったことは認めているが、スプリントレースでも上位を争う自信があったと語っている。「チャンスがなくなるわけだから、いずれにしろレースができないのは残念なことだよ」「今朝はウォームアップで苦戦していて小さな問題があった。でもレースに向けて準備はできていたし、上位を争えていたと思う」「僕は楽観的だし、自分のことを信じている。今年は雨の中でも良いフィーリングがもてていたし、(スプリントレースが実施されていれば)よりポイントを稼ぐことは可能だったと思う。だから僕としては、レースが中止になったのはポジティブじゃない。もちろん、今日は選択の余地が無かったと思うけどね」 バニャイヤはそう自信を口にしたが、レースを行なうためにはコンディションが厳しいものだったということは認めている。「朝のウォームアップでは限界は近かったけど、コンディションとしては大丈夫だった」「でもMoto3のレースで状況が悪化して行き、彼らは19台(実際は18台)しか完走していなかったし、Moto2でもわずか9周で10台もクラッシュしていた。特にセレスティーノ(ビエッティ)のクラッシュは風で押し出されるかたちのものだったし、風で傘がコースに飛ばされていたのも確認できる状況で、風はクレイジーだった」「僕としては、風が一貫しているなら問題はなかった。でも問題は突風なんだ。MotoGPマシンが時速330kmで走る時にはとても危険だ。だからこの決断は正しいものだよ」「ここに来てレースを待っていてくれたファンの皆にとっても残念なことだ。でもレースディレクションは週末を通じていい判断をしてくれたと思う」Additional …読み続ける
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