ラッセル、レース全体を通してタイヤに苦戦「あと1周あったらリカルドに抜かれていた」/F1第20戦
メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1第20戦メキシコシティGPのレースがあと1周多かったら、速さを発揮していたダニエル・リカルド(アルファタウリ)に最後に抜かれ、6位を奪われていただろうと述べている。
メキシコシティGPの決勝レースは34周目にケビン・マグヌッセン(ハース)の大クラッシュによって赤旗が出された。ラッセルは71周のレースの後半では5番手に落ち着いていたが、ランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれ、レースの終盤にはリカルドからプレッシャーを受けた。最終ラップでは、ターン4でリカルドがラッセルにアタックを試みたが、ラッセルはかろうじて猛攻に抵抗できた。
「あともう1周あったら、彼が抜いていたのは確かだ」とラッセルは、メキシコでポイントを獲得する手堅い走行を見せたリカルドを称賛した。
「彼は本当に素晴らしい週末を過ごしていた。彼が優れたパフォーマンスを発揮するのを見るのはうれしいよ。彼にはその力がある」
ラッセルはそれよりも前に、フェラーリのカルロス・サインツと4番手争いを繰り広げていた。しかしブレーキ温度が急激に上がり、ラッセルはアクセルを離さなければならなかった。それがタイヤ温度にも影響し、ラッセルはノリスに追い抜かれてしまった。
「レースはタイヤに影響を及ぼした。カルロスのすぐ後ろで、マシンはまたとても強力に感じられたけど、オーバーテイクできるまでには至らなかった」
「でも多くのドライバーがそうだったように、ブレーキがオーバーヒートしていたので、速度を落とさなければならなかった。減速するとすぐにタイヤの温度がすっかり下がってしまい、戻すことができなかった」
「最後の15周は氷の上を走っているようで、かなり惨めな気分だった。6位でフィニッシュできたのはラッキーだった」
「ドライバーとして劣勢で守りに入っている状態は、まったく楽しくない。繰り返すけど、レース全体を通してタイヤには本当に苦戦していた。減速してすぐはっきりしたが、グリップをすべて失って取り戻せなかった」
「理由はわかっているので、あまり心配はしていない。でも連続して2回のレースウイークで、ふたつの異なる原因があった。先週は燃料だった。燃料をなんとかするためにスピードを緩めたから、タイヤをだめにしてしまった。今週末はブレーキだったが、少なくともある程度は明確になっている」
ラッセルはサインツとのバトルが最高潮にある時に、無線でサインツがウィービングと防御の動きをしていると訴えていた。とはいえラッセルは、サインツの動きが重要だったとは捉えていない。
「ルールはかなり明確だ。あれはアグレッシブでも大きな動きでもなかったが、一度彼はブレーキをかけて僕をカバーするように動いた。あれほど速度が出ている時にブレーキングをすると、簡単にロックアップしてしまう。でもその件は重要ではない」
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