サインツJr.、猛チャージもF1初優勝にあと1歩届かず。しかし「僕の全てを出し切れた」と前を向く

 

 ジル・ビルヌーブ・サーキットで行なわれたF1カナダGPの決勝レース。フェラーリのカルロス・サインツJr.は、レース終盤トップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に猛チャージをかけるも抜くに至はらず、2位でチェッカーを受けた。
 敗れはしたものの、サインツJr.はこの結果を前向きに捉えている。
 レースはポールシッターのフェルスタッペンが序盤から支配していた。しかしレース終盤に差し掛かったタイミングで、角田裕毅(アルファタウリ)がクラッシュしたことで流れが変わった。
 サインツJr.はクラッシュより導入されたセーフティカーのタイミングでピットイン。フェルスタッペンよりも5周フレッシュなタイヤで、その後ろ2番手にタイム差なく並んだ。
 再スタートが切られるとサインツJr.が猛攻を開始。DRSも活用しフェルスタッペンを上回るペースで前を伺ったものの、直線スピードやロングストレートに向けてのヘアピン立ち上がりで勝るフェルスタッペンを抜きあぐねた。
 サインツJr.はバッテリーの充電ラップとアタックラップを交互に続けてプレッシャーをかけたが、フェルスタッペンはトップを死守しキャリア26勝目を挙げた。
 サインツJr.は、フェラーリの伝説的存在であり、このサーキットの名にも刻まれているジル・ビルヌーブの没後40年という節目にF1初優勝を狙ったが、その夢はまたもお預けとなった。
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