マクラーレン、パロウとの2023年契約を発表。F1テスト参加を明言も参戦カテゴリーは不明「詳細は後日公表」
マクラーレン・レーシングは、7月13日、2021年インディカーチャンピオンのアレックス・パロウを“2023年のマクラーレン・レーシングのドライバーラインアップ”に加えると発表した。参戦カテゴリーについては明らかにしていないが、過去のF1マシンでのテストに参加することは明言している。
スペイン出身25歳のパロウは、2017年に全日本F3選手権に参戦しランキング3位を獲得、2019年にはスーパーフォーミュラでもランキング3位、スーパーGTにも参戦と、日本でキャリアを積んだドライバー。2020年にインディカー・シリーズに転向、2021年にチップ・ガナッシ・レーシングでタイトルを獲得し、今年も同チームで戦っている。
チップ・ガナッシは、7月13日、2023年に向けてパロウとの契約を延長したと発表。しかしパロウ自身はSNSでこれを否定した。これに続き、マクラーレン・レーシングが、パロウの加入を明らかにする声明を発表、パロウはこれについては「マクラーレン・レーシングとの将来を楽しみにしている」とコメントした。
マクラーレンの声明は「インディカーチャンピオン、アレックス・パロウが2023年にマクラーレン・レーシングに加入」というタイトルで、以下のように記されている。
「マクラーレン・レーシングは、2023年からマクラーレンでレースに出場する契約を、チャンピオンドライバーであるアレックス・パロウとの間で締結した。パロウは来年、レース活動とともに、マクラーレンF1チームでのテストも行う。これは2021年型F1マシン、MCL35Mのテストプログラムの一環で、パト・オワードおよびコルトン・ハータもここに加わる」
「パロウは2022年のインディカーシーズン終了後、マクラーレンに加入する予定だ。マクラーレン・レーシングは、すべてのレースシリーズにおける全ドライバーラインアップを、後日発表する」
パロウはマクラーレンの声明において、次のようにコメントしている。
「マクラーレンのような象徴的なチームのドライバーラインアップに加わることができ、非常に興奮している。F1マシンに乗って自分が何ができるのかを示す機会を得ることができ、それによってどのようなドアが開かれるのかが楽しみだ。チップ・ガナッシ・レーシングの皆には、僕のために今までしてくれたことについて感謝したい」
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、次のように述べた。
「我々は常々、マクラーレンに最高の才能を持つ人物が欲しいと言ってきたが、そのリストにアレックスを加えることができることを非常にうれしく思う。また、ドライバーの人材育成を続ける中で、パト・オワードやコルトン・ハータとともに、過去のマシンでのテスト(TPC)プログラムの一環として、彼をF1マシンに乗せることを楽しみにしている」
「アレックスは、これまで参戦したすべてのシリーズで優勝している、信じられないほど才能のあるドライバーだ。彼をマクラーレン・ファミリーに迎えることができて喜ばしい」
現時点では、パロウの参戦カテゴリーはインディカーであることが自然だと考えられるが、マクラーレンが今回の声明をF1チームのアカウントから行っていることから、F1チームへの加入の可能性もあるのではないかとの見方もできる。
マクラーレンF1チームは、2023年に向けてランド・ノリスとダニエル・リカルドとの契約を有している。リカルドの不振が続き、来季残留が疑問視されるなか、現時点では、ブラウンCEOはリカルドとの契約を解消する意向は示していない。
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