F1関係者たちが、観客席で起きた嫌がらせ行為に激怒「モータースポーツイベントから永久追放すべき」とベッテル
F1オーストリアGPの週末、観客の一部が他の観客に悪質な嫌がらせ行為を行っていたことが明らかになり、フォーミュラ・ワン・グループ、F1チーム、ドライバーたちが、強い非難の声を上げている。問題行為を行った人々に対しては、今後モータースポーツイベントへの参加を禁止するべきだという意見も出ている。
グランプリ期間中、他の観客から、性差別、人種差別、性的指向差別などの対象とされ、嫌がらせを受けた人々が、SNSを通して被害を訴えたことで、事件が一気に表面化し、フォーミュラ・ワン・グループは、日曜、次のような声明を発表した。
「我々はオーストリアGPにおいて、一部のファンが他人からのまったく容認できない発言にさらされたという報告をいくつか受けている。我々はこれらの件を非常に深刻に受け止めており、この件を主催者とイベントの警備担当に報告し、通報してきた人たちの話を聞くつもりだ。この種の行動は容認できず、決して許されるものではない」
ルイス・ハミルトンの女性ファンは、酒に酔った観客から悪質な嫌がらせを受け、ハミルトンのファンであることについて暴言を浴びせられという。それを知ったメルセデスは、日曜に彼女たちをガレージに招待した。アストンマーティンも嫌がらせ被害を受けたファンに対して同様の行動を取った。
ハミルトンは日曜に、嫌がらせ行為を行うファンに関して、次のようなコメントを発表した。
「今週末のサーキットで、一部のファンが人種差別行為や同性愛嫌悪行為、またよくある嫌がらせ行為に直面していると聞いてうんざりし、失望している。オーストリアGPや他のグランプリを観に来ることは、ファンにとって不安や苦痛の種であってはならないし、レースを万人にとって安全な空間にするために、何かがなされなければならない。どうか、こうしたことを目撃したら、サーキットの警備とF1に報告してほしい。僕たちはこのような事態が続くことを黙って見過ごすことはできない」
ハミルトンは、金曜予選でクラッシュした際に、観客が歓声を上げたことも残念に思っている。
「ドライバーが病院に運ばれたかもしれないのに、それを囃し立てるのか? 僕たちのスポーツがどれだけ危険なものか分かっているだけに、そういうことをする人たちには驚かされるよ」
メルセデスF1チーム代表トト・ウォルフは、嫌がらせ行為を行うような人間はファンのほんの一部であるとする一方で、そういう行為をする人々を強く非難し、モータースポーツの世界から追放したいと述べた。
「そういう部類の人間には出て行ってもらおう。彼らを見つけ出す必要がある。こう宣言したい。『君たちがそういうグループの一員であるなら、我々には必要ない。近づくな』とね。性差別、快楽主義、同性愛嫌悪、人種差別など、どんな形であれ、他人に暴言を吐く人間は、単純に頭が悪いとしか言いようがない。酒を言い訳にすることはできない」
アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは、卑劣な行為を行った人々を特定できるなら、彼らをモータースポーツのイベントから永久追放するべきだと主張した。
「恐ろしいことだ。こういうことが明るみに出たこと自体はよかったし、これが始まりになるけれど、それにしても恐ろしい。彼らは自分自身を恥じるべきだ。そして彼らに対して、一生、レースイベントへの立ち入りを禁じるべきだ」
加害者の一部は、オランダからフェルスタッペンを応援するためにやってきた人々だったと言われている。フェルスタッペンは、嫌がらせ行為があったことを聞いてショックを受けたとして、そういった行動を強く非難した。
「もちろんいいことじゃない。起きてはならないことだ。衝撃的な出来事を読んだ。明らかに許されるべきことじゃない。こんなことは言うまでもないことだ。起きてはならないことであるというのが一般的な理解だと思うけどね。普通の人間ならそう考えるはずだ」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです