マクラーレンF1代表、ハータのプロフェッショナルな取り組みに感心「このアプローチのおかげで徐々に自信をつけた」
マクラーレンF1チームのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、ポルティマオで行われたコルトン・ハータの初めてのF1テストについて、彼が見せたプロフェッショナルなアプローチにチームが「非常に感銘を受けた」と述べている。
ハータは7月11日と12日にポルトガルのアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで162周を走行し、マクラーレンの2021年型マシンと、チームの運営と手順に慣れることに専念した。
「2日間のテストをする場合、もちろんそれぞれテストの目的は異なる」とザイドルはメディアに語った。
「まずはコルトンにマシンに慣れてもらってから、たとえば違うドライビング技術への取り組みに焦点を切り替える」
「例としては、他と異なるF1のレースウイークの運営面に慣れることだ。種類の違うタイヤコンパウンドを比較したり、さまざまな燃料積載量で走行したり、予選走行をしたり、レースシミュレーションを行ったりする」
「コルトンがこうしたすべての課題にプロフェッショナルなアプローチで取り組んだことについて、チームは非常に感銘を受けたと言わずにはいられない」
「同様に素晴らしかったのは、彼が2日間にわたって走り続けることができるように身体を整えてきたことだ。ポルティマオのようなコースでF1マシンを走らせるのがいかに大変なことか分かっていた」
「結局のところ、チームとこうしたアプローチをとったことで、彼はペースを上げ、徐々に自信をつけていくことができた。そして常にリスクを取ることと、コース上にマシンをキープすることの適切なバランスを見出していた。このようなテストでは当然ながら重要なことだ」
マクラーレンからラップタイムは発表されていないが、ザイドルは現在チームがポルティマオで収集したデータを処理しており、ハータのテストの適切な評価を行うだろうと話した。
「今後数日でチームはデータの詳細を調べ、コルトンが我々のマシンで示したポテンシャルについて最初の理解を得るだろう」
「そうすれば我々はより明確な全体像とアイデアを持てるはずだ。それは当然ながら我々の評価の一部となる。次の可能性のあるステップはどのようなものになり得るかということだ」
ハータが今年、マクラーレンのMCL35Mでの走行時間をさらに持てるかどうかは不明だが、今後グランプリの週末の金曜フリー走行で現行マシンを走行させることになるかもしれない。
「ご存知のように、我々は今年、F1のルーキーに2回のFP1セッションを担当させることが義務づけられている」
「サマーブレイク後のいずれかのレースウイークでそうする計画だ。つまり実際にいつ行うか、また、誰に担当させるかということを決める時間はまだある。今後数週間で進めていくことになる」
ザイドルは、インディカーでのハータのライバルであり、昨シーズン末にアブダビでマクラーレンのテストを行ったパト・オワードが、ある時点でF1チームとコースに出る可能性があると明かした。
「パトのためのさらなるテストの機会については、現在検討中だ」
「彼は昨年アブダビで充実したテストを行った。パトがテストのために行った準備やテスト中のパフォーマンスに、我々は非常に満足した」
「我々の最初の印象や結論は、つまらない答えに聞こえるかもしれないが、これまでにふたりが示してきたことに満足しているというものだ」
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