ニック・キャシディ、波乱のニューヨークePrixでフォーミュラE初優勝「望んでいた形じゃなかったけどね」
ニューヨークePrixのレース1でフォーミュラE初優勝を手にしたニック・キャシディ(エンヴィジョン・レーシング)は、終わり方こそ自分たちが望んでいた形ではなかったが、それでもレース中のパフォーマンスについては力強いものだったと語った。
フォーミュラEのニューヨークePrixは、かなり荒れたレースとなった。ドライコンディションでスタートしたものの、レース中盤以降に小雨が降り始め、その後突如雨脚が強まる形となったのだ。
この強まった雨によって出来上がった水たまりに足をすくわれたのが、トップを走行していたキャシディだった。キャシディはストレートエンドのターン6でアクアプレーニングを起こし、減速しきれずにコースオフ。後続のマシンも、次々にコースオフすることとなった。
これで赤旗中断となり、そのままレースは再開されることなく終了。赤旗直前のコントロールラインを通過した順位が最終リザルトということになり、キャシディがフォーミュラE初優勝を手にした。
「本当に素晴らしい感じだ。僕らが望んでいたような形じゃなかったけど、結果的にそれを手にすることができた」
キャシディはニューヨークePrixのレースをそう振り返った。
「僕はこの選手権で、いくつかのレースを戦ってきたんだけど、あんまり競争力はなかった。うまく機能しなかったんだ。でも今日はまったく逆だ。とても感謝しているよ」
「このレースは、マネジメントするのが難しい。特にリードしている時が難しいんだ。後続もそうだけど、たくさんの戦略があるし、先頭グループに立つのは難しいんだ」
キャシディはチェッカーを受けることができなかったものの、レース中のペースとマネジメントはうまくいったと振り返る。
「でも僕らのペースは、先頭をキープするには十分力強く、エネルギーの面でもうまくいった。走っている間は、ずっとマネジメントできた。そして、レースの終盤では非常に興味深いモノになった」
「そしてルーカス(ディ・グラッシ/ベンチュリ)もロビン(フラインス/エンヴィジョン・レーシング)も、ストフェル(バンドーン/メルセデス)もとても速かった。僕ら4人は、本当に素晴らしい戦いをしたんだ。とても滑りやすかったけど、楽しかった。でも最終的には、雨が少し多すぎた」
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