ダ・コスタ、”愛すべき苦闘”に終止符を打つ今季初優勝「それまでの苦戦も楽しむことができた」
DSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、フォーミュラE第12戦ニューヨークシティePrixで今季初優勝を挙げた。
シーズン6(2019-20年)の王者であるダ・コスタだが、今季はシーズン序盤から苦戦。しかし第10戦マラケシュではシーズン初ポールポジションとシーズン初表彰台を獲得すると、ニューヨークシティでの2戦目でシーズン初勝利。調子を上げてきている。
ダ・コスタはシーズンを通して優勝争いに加わることができなかったのは小さなことが原因だったに過ぎないと主張し、チームを上位に押し上げるプロセスを楽しんでいると認めている。
ポールポジションからレースをスタートし、ストフェル・バンドーン(メルセデス)を抑えきってレースに勝ったダ・コスタは、レースを振り返ってmotorsport.comに次のように語った。
「僕は(決勝レース中)片方の目が前、もう片方の目が後ろを向いていたんだ。それって最悪だよね!」
「つまり、ずっと後ろについてこられていたわけで、それだけでも大変なことなんだ」
「僕のマシンは良かったけど、運転するのは難しかった。フロントがすごく敏感で、コーナーへの進入でリヤを失わないように集中しなければならなかったんだ」
「そのような状況なので、今日のレースは体力的にきつかったと言わざるを得ない。たくさんトレーニングしてきたのに、それでも大変だったんだ」
「だから、この結果にはとても満足している。今シーズンの序盤は、とてもとても難しいものだった。苦労した。でも、僕はそれが好きなんだ。この苦労が好きなんだ」
「難しい局面を切り抜けるのが好きなんだ。チームを一緒に盛り上げていくのも好きだし、今日、全員が表彰台に上ったのもいい。最高の気分だよ」
ダ・コスタは現在、ランキングトップのバンドーンから55ポイント差のランキング6番手。残る4レースでの逆転はまだかろうじて可能な位置につけているが、マラケシュ戦前の段階では、チャンピオンシップは「僕にとっては、ほぼ終わったこと」だと感じていたという。
ニューヨークのダブルヘッダーでは、チームメイトのジャン-エリック・ベルニュが2戦連続でノーポイントに終わったものの、ランキング4番手(27ポイントのビハインド)に踏みとどまっており、チームタイトル争いでも10ポイント差とダブルタイトルも狙えるポジションだ。
ダ・コスタは、タイトル争いに残っていることは喜ばしいと話し、残る4戦で勝てれば、タイトル争いに再び加わることができると述べた。
「ドライバーズ選手権ではJEV(ベルニュ)が、コンストラクターズ選手権では僕らがまだ争っている」
「僕はたぶん50ポイントくらい離されているけど、残りの全レースを勝てばまだチャンスはあるよね! 僕のことも忘れないでね!」
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