ルクレールがFP2トップ。マクラーレン2台揃って好位置に、角田裕毅は19番手|F1第13戦ハンガリーGP
F1第13戦ハンガリーGPのフリー走行2回目が行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。
舞台となるハンガロリンクは、FP1と同様、かなり暑いコンディション。気温33度、路面温度50度に達しようかという中で、60分のセッションがスタートした。
60分のセッションが開始されると、FP1に引き続きF1引退を発表したばかりのセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)を先頭に、各車が続々とコースインした。
今週末は、予選が行なわれる土曜日は朝から激しく雨が降る確率が高いという予報となっている一方で、日曜日はドライコンディションが予想されている。そのためか、フェラーリやレッドブルはFP1からソフトタイヤを2セット使用するなど、普段とは少し違うタイヤの使い方を見せた。
ただ決勝に向けた準備も行なうFP2では、ウイリアムズがソフトタイヤで走り出した以外は、ミディアムやハードタイヤで各車が周回を重ねた。
1セット目のタイヤの走行では、フェラーリ勢が速さを見せルクレールがトップ。0.481秒差ながらも、チームメイトのカルロス・サインツJr.が2番手に続いた。レッドブルが3、4番手だ。
セッション開始から20分が経つ頃には、メルセデスのジョージ・ラッセルがソフトタイヤに履き替えアタックに向かったものの、そのタイミングでアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がターン1でスピンを喫し、黄旗が出された。
アルボンはブレーキング時、ステアリングを切っていないタイミングでスピンモードに入ってしまい、大きなフラットスポットを作ってタイヤ台無しにしてしまった。ただ幸い、マシンに大きなダメージはなかった。
すぐにイエローが解除され、各車が続々とソフトタイヤでのアタックを開始。タイムシートは激しく変動していった。いち早くタイムを出したのはマクラーレンのランド・ノリスだ。最終コーナーでコースオフしながらも1分18秒662をマーク。このタイムは、FP1でサインツJr.が出したタイムを上回るモノだ。
ただ、ルクレールはすぐさまそれを上回る1分18秒445を叩き出し、トップを奪還した。対するレッドブル勢は少しタイミングをズラしてアタックへ。しかしマックス・フェルスタッペンはルクレールだけでなく、ノリスやサインツJr.のタイムに届かず4番手に留まった。
ドライコンディションで予選が行なわれる見込みが薄いからか、各車比較的あっさりとソフトタイヤでのショートランを切り上げると、セッション残り20分はロングランに取り組んだ。
ルクレールはソフトタイヤで走行を開始したが、すぐに走行を中断。4速ギヤでトルクがないと無線で訴えたルクレールを、チームはピットに呼び戻すと一旦マシンをガレージに入れた。ただ問題は深刻ではなかったようで、すぐに走行を再開した。
ロングランでは主にミディアムタイヤを使用するチームが多かったものの、ソフトタイヤやハードタイヤを試すチームも多く見られ、決勝レースに向けて広くタイヤのデータを収集。レースでもソフトタイヤの出番がある可能性を伺わせた。
ランオフエリアに飛び出すマシンも多く見られたが、クラッシュを喫するマシンはなく60分のセッションが終了。ルクレールがFP2トップとなった。
フェラーリはロングランも堅調。サインツJr.も3番手につけており、最高の形でサマーブレイクに突入すべく、まずは初日良い滑り出しを見せた。
2番手につけたのはノリス。ダニエル・リカルドも5番手と、マクラーレンにとっては今季最高の金曜日となった。
レッドブルはフェルスタッペンが4番手、セルジオ・ペレスが9番手。今回はロングランでもフェラーリを特別上回っている印象はなかったが、不気味な存在だ。
アルファタウリの角田裕毅は、ソフトタイヤでのアタックをまとめきれなかったか、ミディアムタイヤでのタイムから0.2秒ほどしかタイムアップできず19番手。チームメイトのピエール・ガスリーは15番手だったが、7番手ベッテルまでのタイム差は0.4秒ほどとそれほど遠くはない位置だ。
今週末、予選がウエットコンディション、決勝レースがドライコンディションで行なわれることになれば、勢力図が日毎に変わる可能性も十分ある。各チームにとっては、どんなセットアップにするのか、悩ましい夜を迎えることになりそうだ。
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