マクラーレンF1の技術部門刷新についてブラウンが説明。開発が停滞し「前に進んでいる感じがしなかった」
マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、チームの技術体制を刷新する決断を下した理由について説明した。
マクラーレンは3月23日、4年間テクニカルディレクターを務めたジェームズ・キーが退任し、技術部門を元フェラーリのデイビッド・サンチェスを含む3人で率いる新体制に再編したことを発表した。
マクラーレンは2023年、チーム代表がアンドレアス・ザイドルからアンドレア・ステラに代わったばかりであり、組織は昨年から大きく様変わりすることになった。
同社のCEOを務めるブラウンは、昨年からマクラーレンの開発に停滞が感じられたことがこの体制変更に踏み切った理由だと、オーストラリアGPに先だって行われた定例会見で語った。
「昨年の後半に向けた開発のペースは、私にとって好ましいものではなかった。自分たちが前に進んでいる感じがしなかったんだ」
「必要なペースで開発できていないと感じたので、チーム代表が変わったときに、その理由をアンドレアに見てもらい、彼が部門を再編成してくれた」
この組織改革が発表されたのは、開幕から2戦連続ノーポイントと厳しい結果に終わったサウジアラビアGP直後のことだった。しかし、ブラウンはこれが開幕後の不振に基づくものではなく、オフの時点から決まっていたことだとコメントし、シーズン中の巻き返しに期待を寄せた。
「改革は冬のあいだに進められた。新車発表会で言ったように、年明け早々から、私たちが望むような状況にはないことは分かっていた」
「オーストラリアから我々のシーズンが始まる。アンドレアとその組織、つまり現在のスタッフとこれからやってくる人たちのおかげで、私達の旅はさらに前進することができると確信している」
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