レッドブル&HRC密着:逆転ポールを目指した矢先にパワーロストラブルが発生「何が起きたのか正確にはわからない」
金曜日のフリー走行で4番手に終わったマックス・フェルスタッペンは、「ドライコンディションではフェラーリに対抗できないけど、土曜日は天気が下り坂らしいから、もし雨が降れば、面白くなるかもしれない」と語っていた。
その言葉通り、土曜日のハンガロリンクは雨が降ったものの、それはフリー走行3回目まで。予選はドライコンディションでスタートした。そして、この60分の予選でレッドブルの2台は実力を出しきれないまま、不本意な結果に終わってしまった。
まずフリー走行3回目で20番手に終わっていたセルジオ・ペレスが予選になっても調子が上がらず、Q1を13番手で通過。Q2に入っても、上位勢が記録する1分17秒台に入れることができずに1分18秒516にとどまり、1000分の71秒差で11番手に終わり、Q2で敗退した。ペレスのQ2敗退は今シーズン3回目。過去2回は第9戦カナダGP、第11戦オーストリアGPと、いずれも5戦以内。明らかに調子が下り坂となっている。
一方、チームメイトのフェルスタッペンはQ2を1分17秒703でトップで通過し、フェラーリ勢とポールポジション争いを展開するかと思われた。ところが、Q3の1回目のタイムアタックは2コーナーのブレーキングで止まりきれずに走行ラインを外して、7番手に終わった。
逆転でのポールポジション獲得を目指した最後のタイムアタックでは、コースインした直後にパワーが失われるトラブルに見舞われてしまう。エンジニアが無線で復旧を試みるが、アタックラップに入るまでに不具合が直らなかったフェルスタッペンは、アタックを行うことができずに、そのままピットイン。まさかの10番手に終わった。
フェルスタッペンがQ3に進出した後、10番手に終わったのはレッドブルに移籍した2016年以降、初めての屈辱だった。
「何が起こったのか正確にはわからない。ピットを出たら、パワーを失ってしまった。レースまでにチームが問題を解決することを願っている」とフェルスタッペン。しかし、チームからは問題の原因に関する情報はいまのところアナウンスされていない。
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