シーズン前半大苦戦のリカルド、復活に向けて「この夏休みを生かして”渇望”の気持ちを作り上げたい」
ダニエル・リカルド(マクラーレン)は、2022年シーズン前半に大苦戦。満足に入賞することすらできず、チームメイトのランド・ノリスが76ポイントを獲得したのに対し、僅か19ポイントしか獲得することができなかった。
リカルドはこの状況から抜け出し、シーズン後半に勢いを取り戻すために、夏休むをうまく活用したいと語った。
「正直に言うと、普段はスイッチを切ることで、自然にリセットされるんだ」
リカルドはハンガリーGP後にそう語った。
「例えば10日後……サマーブレイクに入って10日を過ぎたところまで、僕は休みを取るだろう。そしてその後、再び”渇望”の感覚を積み重ねていこうと思う」
「だから、休みを取ると自然にそういうことを考えることになると思う。通常ならそれは、僕にとって機能することなんだ」
「友人と出かけて、少しビールを飲んだり、楽しんだりする。そしてそれについて罪悪感を感じなくなるところまで来た段階で、再びスイッチを入れ直す。それは約14日後に、自然にスイッチを入れ直すような形なんだ」
「シーズン後半戦は、良い勢いでスタートさせたい。昨年のようにね。いきなりの3連戦は強烈だ」
「だから僕は仕事に戻ってきたとき、強い意志を組み立て直すことができると思う。そう考えている。たしかに言うだけなら簡単だけどね。でもそうするつもりだ」
リカルドはシーズン前半を振り返り、今季マシンMCL36は、これまでにドライブしたマシンの中でも最も難しいF1マシンのひとつだと認めた。
「確かに、最も難しいマシンのひとつだね」
そうリカルドは言う。
「以前は20周のスティントを走っても、ラップタイムをコンマ3秒の中に留めることができた。そういうことを覚えている。うまくコントロールすることができたんだ」
「でも今年は、スティント中のラップタイムの変動が多いように感じている。他の人たちが何をしているのか、それを見てみようと思う。そういう苦労をしているのは僕だけかもしれないし、全体のことかもしれない。でも、誰かが0.1秒くらいの精度で走っていたのを見たら、僕は驚くだろうね」
マシンをコントロール下に置けているのかと尋ねられたリカルドは、次のように語った。
「いくつかの周回をまとめると、ある程度は納得できる。素晴らしかったとね。でもその数周後には、コンマ4秒かそれ以上か、ペースを落としてしまうかもしれない。そうなると僕は、考え込んでしまうようになる」
「それは簡単なことじゃないんだ。点と点を繋げば良いというような単純なことではなく、点から点に行く際に、いくつかのハードルを乗り越えないといけないんだ。それは少し複雑なことなんだよ」
「限界ギリギリで走っている時、または変動する要素がより多くある時は、そのステップが困難になり始めるところだと思う」
なお苦戦が続いていたリカルドには、来季シートを失う可能性があると言われている。リカルドとマクラーレンの契約は2023年末まで結ばれているものの、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、契約を早期に解除できる条項があることを匂わせている。
また最近アルピーヌ入りを”断る”形になったオスカー・ピアストリが、リカルドの後任としてマクラーレン入りするのではないかと見る向きもある。
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