レース終盤の大逆転。ディクソン、イエローコーションを味方につけて今季2勝目|インディカー第14戦ナッシュビル
インディカー・シリーズ第14戦がナッシュビルのストリートコースで行なわれ、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンが今季2勝目、通算53勝目を挙げた。
ディクソンは予選14番手と、後方からのスタート。しかも26周目にフロアに大ダメージを負ったために、ピットレーンがクローズされている状況でピットイン。これでマシンを修復することができたが、ペナルティを科されてしまい、後方に落ちた。
ディクソンはレース終盤に向けて15番手を走っていたが、51周にアンダーグリーンでピットイン。すると次の周には多重クラッシュによるフルコースコーションが発生。ピットレーンがオープンとなると、各車が最後のピット作業のためになだれ込んだ。
ディクソンは当然ステイアウトし、2番手に浮上。その後首位を走っていたジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)が66周目にピットストップを行なったことで、ディクソンがついに首位に立つことになった。
その後はクリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン)や、ポールポジションからスタートしたスコット・マクログリン(ペンスキー)らにプレッシャーをかけられた。しかしそこは百戦錬磨のディクソン。最終盤はマクラフランの猛追を抑えきり、今季2勝目、通算53勝目を挙げた。
2位にはマクログリン、3位はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)だった。
デイル・コイン・レーシングwithRWRの佐藤琢磨は、20番グリッドからスタート。しかしデヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ)を抜こうとしたところで、両車が接触。揃ってレースを終えることになった。
佐藤はこの接触について憤慨しており、以下のようにコメントしている。
「ターン10でデフランチェスコのラインがアウトに膨らんだため、いつもであれば2ワイドで通過できる場所で接触し、ウォールに衝突しました。彼は『僕が彼に向けてステアリングを切り込んだ』と説明していますが、そんなことはしていません」
「彼に対しては、確実に僕が見えるようにしていましたし、実際、彼は僕を見ていました。彼は『誰かに追突された』とも説明していますが、オンボード映像を見たところ、実際はそうではありませんでした」
今回のレースの結果、11位でフィニッシュしたウィル・パワー(ペンスキー)がランキング首位を堅持。ディクソンが3番手に浮上し、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)が3番手となった。
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