マクラーレンF1、予選では速く決勝では遅いのはなぜ? チーム代表がその理由を考察
2022年のマクラーレンは、予選では速さを見せつつも、決勝では苦戦するという傾向が見て取れる。これについて同チームの代表であるアンドレアス・ザイドルは、予選1発ではマシンの弱点が隠されていると、その理由を説明した。
昨シーズンは1勝を挙げ、フェラーリとランキング3番手を争ったマクラーレン。しかし今季はフェラーリがレッドブルとタイトルを争う立場になったのに対し、マクラーレンはアルピーヌとの4番手争いと、一歩後退した感がある。
そんな中でも特にランド・ノリスは、予選で印象的な走りを見せ、度々上位勢に割って入っている。しかしながら決勝でのレースペースは予選のパフォーマンスほどではなく、エミリア・ロマーニャGPの3位がやっとで、それ以外は5〜8位あたりでのフィニッシュである。
今季のマクラーレンが予選で力強いパフォーマンスを発揮するにもかかわらず、決勝で後退する理由を尋ねられたザイドル代表は、1周のアタックラップではピレリタイヤのパフォーマンスを最大限に引き出すことができ、マシンの弱点の一部を覆い隠すことができていると説明した。
「予選では、我々のマシンはトップ3のマシンにまだ劣っていると思う。でもダウンフォースの面で言えば、予選1周でなら、タイヤの持っているグリップによって、かなり多くの弱点を隠すことができるんだ」
そうザイドル代表は説明した。
「しかしレースの距離になると、パフォーマンスやダウンフォースの不足が、明らかにタイヤの足を引っ張っている。それが、レースでは差が拡大してしまっているように見える理由だと思う」
マクラーレンは現在ランキング5番手ながら、4番手のアルピーヌとの差は僅か4ポイント。そして最近投入されたアップデートが、4番手争いを勝ち抜く武器になると考えているようだ。
「レースペースに関しては、例えばアルピーヌと比較すると、ハンガリーでは良い位置だったと思う。フランスGPに比べれば、間違いなく良い位置にいる」
そうザイドル代表は振り返った。
「これは、我々がフランスGPに持ち込んだアップデートのおかげだと思う。ハンガリーではさらに最適化できた。ポール・リカールで見られたモノから学ぶという点に取り組んだことで、良い一歩を踏み出すことができたのだ」
「今は走り続け、マシンをさらに改善し続けていくことが重要だ。ただ予選でのラップタイムの差を見ると、トップチームがはるかに力強いマシンを持っていることは明らかだ」
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