GPDA理事としても評価が高いベッテル。F1引退後の留任を希望する声
4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが2022年シーズン末でF1を引退するため、F1ドライバーたちの組合であるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)は彼の後任となる理事を探さなければならない。
2014年からGPDA会長は元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツが務め、現在、理事の役割を現役F1ドライバーのベッテルとメルセデスのジョージ・ラッセルが担っている。さらに法律顧問であるアナスタシア・ファウルも昨年、理事に任命された。
昨年、ロマン・グロージャンの後任としてGPDA理事会メンバーとなったラッセルはベッテルの仕事ぶりに感銘を受けており、彼が去ることを惜しんでいる。
「セバスチャンが知性のある人だということは誰もが知っていることだと思う。彼と多くのミーティングに参加して、FIAやF1などと舞台裏での話し合いをしてきた。そういう経験を通して、彼がどれだけ一般的な知識やF1の知識が豊富かということが分かる。さらに彼は技術面においても豊富な知識を持っていると思う。彼が自分自身やビジネスをどのようにして律しているのかを目にすることは、とても刺激になる。退任が惜しまれるよ」
マクラーレンのダニエル・リカルドは次のように付け加えた。
「セブは間違いなく良い仕事をしてきた。彼は物事をありのままに語ってくれる人で、とても正直で率直だ。安全性のような話題について話すときは、遠回しな言い方をする必要はない。だから彼の性格は、そのポジションにぴったりだと思う」
リカルドは、ベッテルはGPDAの理事としてとどまることを期待している。
「彼はもしかしたら続けたいのかもしれないよ。(彼の引退は)僕らにとっては新しいニュースだ。これから内部で話し合いをして、誰が後任にふさわしいかを考えることになると思う。でもセブは僕たちにとって素晴らしい存在なのは確かだ」
アルファロメオのバルテリ・ボッタスも、ベッテルがGPDAの理事を続けることを望んでいる。
「セブの人柄を考えると、後任を見つけるのはかなり難しくなるだろうね。彼は単刀直入で率直だし、持って回った言い方をしない。ありのままを話し、多くの疑問に声を上げてくれるから、彼が続けてくれることを願う。彼がそうしたいかどうかは分からないけれど、続けられるのなら、それは素晴らしいことだ」
GPDAは1961年に、スターリング・モスを初代会長として設立され、彼がレースから引退すると、ヨアキム・ボニエが後任を務めた。GPDAは1982年に一度解散したが、アイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーが事故死したサンマリノGPの後、1994年に活動を再開した。
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