バスティアニーニ、”予想外”の初ポール獲得。決勝レースはドゥカティ同士の戦いに?

 

 MotoGP第13戦オーストリアGPの予選では、グレシーニのエネア・バスティアニーニが最速タイムを記録して初ポールポジションを獲得した。ただ、本人からすると予想していない結果だったようだ。
 バスティアニーニは今回、ドゥカティのファクトリーチームのふたり(フランチェスコ・バニャイヤ/ジャック・ミラー)を相手取ってポールポジションを獲得する活躍を見せた。
 予選後、バスティアニーニはフリー走行3回目まではトップタイムから差がある状況だったため、PP獲得は”予想外”だったと認めている。
「(Moto3時代の2018年以来)4年ぶりのポールポジション獲得にはとても満足しているよ」と、バスティアニーニは言う。
「FP4で素晴らしい作業を行なうことができたんだ。それでまた一歩前進することができた」
 バスティアニーニはレースに向けたペースの面でも競争力を示している。しかし決勝レースの展望について尋ねられた際は、他ドゥカティ勢も強さがあると慎重な姿勢を見せた。
「ドゥカティ勢はみんな競争力があるし、誰もが勝ちたいと思っているからね」
「もちろんクアルタラロ(ファビオ・クアルタラロ/ヤマハ)も凄く良いペースを示している。それに新設されたシケインもあるから……」
「今回のレースは、カタールとはかなり違ったモノになってくるだろう」
「ここはスタートから引き離していくのが難しいんだ。僕の場合はレースの序盤でポジションをあまり失わないように、上手く対処することが必要なんだ」
 バスティアニーニは今シーズン3勝を挙げているが、フランスGPからトップ10入りも逃す状態が続いており、前戦イギリスGPで4位となりようやく調子が上向いてきた。
「夏休み前の数レースは、速く走ることができていなかった。ミスをたくさん犯してしまって、ちょっと疲れてナーバスになってしまっていたんだ」
「シーズン後半戦に向けて、より準備を整えて戻ってこれるようにするために、メンタルをリセットする必要があった」
「2021年型と2022年型のバイクはとても似ている。残るシーズンでは、僕にできる限りのベストを尽くすつもりだ。全体よりもレース1回1回に集中していくよ」
 
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