F1ベルギーGP FP1:終盤に降雨も、ドライでフェラーリのサインツが最速。角田裕毅は8番手

 

 2022年F1第14戦ベルギーGPのフリー走行1回目が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は8番手だった。

 夏休み明け緒戦のベルギーGPは、直前にダニエル・リカルドのマクラーレンからの離脱、アウディの2026年からのF1参戦発表など、大ニュースが相次いだ。

 去年は週末を通じて悪天候に見舞われたスパ・フランコルシャン。決勝レースは史上最短の1周のみの戦いだった。今週末も初日、2日目は小雨の降る可能性があるが、決勝レースはドライ路面で行われそうだ。

 現地時間午後2時からのFP1は曇り、気温18度、路面温度21度という比較的低温のコンディションで始まった。C2〜C4というやや硬めのタイヤは、熱を入れにくそうだ。アルファタウリはこのセッションで、ピエール・ガスリーに代わってリザーブドライバーのリアム・ローソンを出走させた。

 各マシンはまずインターミディエイトタイヤを装着して出て行ったが、路面が乾いていることを確認してすぐにスリックに履き替えた。ところがアルファロメオのバルテリ・ボッタスはこの周回で異常が見つかったようで、そのままマシンはガレージにこもりきりとなった。その数分後にはアルピーヌのエステバン・オコンもギヤボックスの異常を訴えて、緊急ピットインした。

 サインツがソフトでトップに立つ。しかしすぐにフェルスタッペンがその座を奪い、さらにタイムを更新して行った。ルクレールが2番手につけるが、両者の差は2秒以上ある。縦方向に大きくGのかかるオー・ルージュ〜ラディオンの急坂で、マクラーレンやアルファロメオが激しく底付きしている。一方ウイリアムズはその先のケメルストレートでのバウンシングが酷い。

 セッション折り返しを過ぎたところで、サインツが1分46秒538のタイムで首位に返り咲いた。ルクレールもフェルスタッペンをしのいで2番手に。フェラーリが1-2を形成した。その直後、ケビン・マグヌッセン(ハース)がターン1を立ち上がったところでマシンをコース脇に止めた。電気系トラブルでパワーを失ったようで、17分間の赤旗中断となった。

 終了9分前にセッションは再開されたが、今度はターン15のスタブロ辺りからにわか雨が降り始め、みるみるサーキット全体が濡れて行った。そのままFP1は終了。首位サインツ、2番手ルクレール、3番手フェルスタッペン、4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、5番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、6番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、7番手リカルド、8番手角田、9番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、10番手セルジオ・ペレス(レッドブル)という結果だった。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第14戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2022年F1第14戦ベルギーGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第14戦ベルギーGP 角田裕毅(アルファタウリ)
リアム・ローソン(アルファタウリ)
2022年F1第14戦ベルギーGP リアム・ローソン(アルファタウリ)

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