スズキ、日本GPでテストライダー津田拓也のワイルドカード参戦を発表。母国戦で日本人を起用し、ファンに感謝
8月29日、MotoGPに参戦するスズキは9月末に開催予定の日本GPに、津田拓也をワイルドカード参戦させることを発表した。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、ツインリンクもてぎ(現在はモビリティリゾートもてぎ)で例年行なわれてきた日本GPは、2年連続で中止。今年は3年ぶりの開催が見込まれている。
津田はスズキがMotoGPに復帰した2015年からテストライダーとして参加。豊富な経験を生かしてGSX-RRの開発にシルヴァン・ギュントーリとともに貢献してきた。2017年のスペインGPでは、負傷したアレックス・リンスの代役としてMotoGPデビューを果たしている。
スズキは2022年限りでMotoGPの撤退を決定している。そのため、スズキのマシンが日本GPを走るのはひとまず今回が最後の機会ということになる。スズキ側は長年プロジェクトに声援を送ってくれたファンなどへの感謝を表明するため、日本での最後のレースで日本人ライダーを起用する機会を設けたいと考えていたと説明している。
日本GPでのワイルドカード参戦決定の知らせに、津田は次のようにコメントを寄せた。
「まず、こうした機会を与えてくれたスズキに感謝したいです。長年、テストライダーとして開発に関わってきたGSX-RRが、MotoGPのレースでスズキのライダーによって力を発揮する姿を目の当たりにしてきました」
「今回、日本のファンのみなさんの前でそのGSX-RRを走らせることができるということで、とてもワクワクしています。このレースが、開発の集大成となるよう、チームと共に全力を尽くします」
またプロジェクトリーダーの佐原伸一は、開発に貢献してきた津田にはホームグランプリを楽しんでほしいと語った。
「津田拓也選手は長年GSX-RRのテストライダーとして開発に携わっており、2020年のタイトル獲得などスズキのMotoGPプロジェクトに大きな貢献を果たしてくれています」
「津田選手には、母国の日本戦を特別で暖かなファンの前で楽しんで欲しいと思っています。彼はチームと共に今回のワイルドカードを通して開発を完了しますが、今後はスズキの量産車に対して技術のフィードバックをしてくれるでしょう」
2022年シーズンのスズキは13戦を終えた段階でアレックス・リンスが92ポイント獲得のランク8番手、ジョアン・ミルが77ポイントの12番手と苦しいシーズンとなっている。
なお第14戦サンマリノGPでは、負傷により欠場するミルの代役として、渡辺一樹がスズキから出場する予定だ。
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