ピレリ 2022年F1第14戦ベルギーGP レースレポート
2022 BELGIAN GRAND PRIX SUNDAY
フェルスタッペン、スパで完勝
モータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「唯一無二のサーキットであるスパが、来年もF1カレンダーに留まることを非常に嬉しく思います。今年の開催は大成功をおさめました。週末を通して変わりやすい天候状態の下、36万人の観衆の前で数多くのオーバーテイクが見られました。我々のタイヤは主要な役割を演じることができたと思います」
「大半のドライバーがハードタイヤを使用し、素晴らしいレースが展開されました。収集したデータの分析をこれから行いますが、レース中の無線で、ハードタイヤの性能が予想よりも0.2秒速いというコメントがあったことは、我々にとっての嬉しい成果でした。今日の気温が昨日までより高くなることを認識はしていましたが、天候状態、路面の進化、予想よりも高いレベルのデグラデーションなどの諸条件の下、広範囲に渡る戦略が見られたことを興味深く感じました。グレイニングの問題は発生せず、デグラデーションは熱に起因するものでした」
「スパ24時間レースの経験もあって、改修されたトラックに関して何の問題もありませんでした。スパ24時間は、ハンガリーグランプリの週に開催され、ピレリは1万7000本のタイヤを持ち込みました。実に見事なレースペースでワン・ツーフィニッシュを達成したレッドブルを祝福します」
TYRE TALES:HOW THE RACE WAS WON
グリッドペナルティーによって14番グリッドからP Zeroレッド・ソフトタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、序盤に急速な追い上げを見せました。フェルスタッペンは、12周目までにトップに立ち、16周目にP Zeroイエロー・ミディアムへ交換しました。ピットストップから2周後、再びトップに立ったフェルスタッペンは、残り14周時点で、リードを失うことなく再度ミディアムタイヤへ交換しました。10番グリッドのスタートから優勝したハンガリーに続き、フェルスタッペンは中段グリッドからの2連勝を達成しました。
BEST OF THE REST:THE ALTERNATIVE STRATEGY
トップ3で3種類の戦略が見られたように、広範囲に渡る戦略が展開されました。2位を獲得したレッドブルのセルジオ・ペレスは、ソフトタイヤを使用しませんでした。フロントロウからミディアムでスタートしたペレスは、再度ミディアムへ交換し、ファイナルスティントをPZeroホワイト・ハードで走行しました。
ソフトタイヤでポールポジションからスタートしたフェラーリのカルロス・サインツは、12周目の最初のピットストップまでトップを走行しました。その後、ミディアム~ハードと繋ぐ戦略で表彰台を獲得しました。全体的には、16台が2ストッパー、2台が3ストッパーでした。
WHAT TO LOOK OUT FOR NEXT
次週はオランダグランプリが開催されます。スパから開催地のザントフォールトまでの距離はわずか300kmほどで、グランプリ間の移動では最短の部類に属します。12台のピレリトラックが6時間をかけて移動します。
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