アルピーヌF1、ガスリー獲得のためレッドブルに打診との報道。ピアストリの代わりを検討中
アルピーヌF1チームが、ピエール・ガスリーの2023年移籍の可能性についてレッドブルに問い合わせているとの報道がなされている。アルピーヌは、フェルナンド・アロンソの後任として育成プログラムの一員でリザーブドライバーのオスカー・ピアストリの起用を発表したが、ピアストリ自身がこれを否定したため、FIA契約承認委員会(CRB)が審査を行うことが決まっている。その裁定は発表されていないものの、アルピーヌはすでにピアストリ以外の選択肢を検討し始めているようだ。
アルピーヌが主張するように、ピアストリと同チームの契約が有効なのか、うわさされているように、ピアストリとマクラーレンが合意に達し、その契約が優先されるのか、FIA契約承認委員会が下す裁定に注目が集まっている。ヒアリングが8月29日に実施されたものとみられているが、まだその結果は発表されていない。
『Sky Sports』は、アルピーヌはピアストリとの来季契約が有効であると自信を示している一方で、すでにピアストリ以外のドライバーを起用したいという意向が強くなっていると伝えた。
チームは、来季レッドブルとの契約下でアルファタウリに残留することがすでに発表されているガスリーを引き抜いて、エステバン・オコンとともにオールフランスのラインアップを形成したいと考えているという。レッドブルは、アルピーヌが補償金を支払うなら、ガスリーのリリースに同意する見通しだと、『Sky Sports』は伝えている。
「ドライバー市場は現在、かなり流動的だ」とクリスチャン・ホーナー代表は『Sky Sports』のレポーター、クレイグ・スレーターに対してコメントした。
「ピアストリ、アルピーヌ、マクラーレンについてCRBがどういう結論を出すのか、見てみよう。その後、我々がどうするかだ」
「ピエールは来シーズン末まで、レッドブル・レーシングの契約ドライバーである。だが、我々はあと2年(注:2024年末まで)、チェコ(セルジオ・ペレス)と契約しているし、マックス(・フェルスタッペン)とはかなりの長期契約(注:2028年末まで)を結んでいる」
「すべての可能性を検討する必要がある。もちろん、契約承認委員会によって今後どうなるかがはっきりするまでは、すべてが単なる推測にすぎない」
ガスリーは2019年に半年でレッドブルから外された後、二度目のチャンスを狙って努力を重ね、2020年には優勝も達成した。しかしレッドブルがフェルスタッペンのチームメイトとしてペレスとの複数年契約を結んだことで、ガスリーが近い将来にレッドブルに昇格する可能性はなくなった。
アルピーヌ行きがかなうなら、ガスリーにとって新天地で新たなキャリアをスタートするチャンスとなる。しかしガスリーとオコンは、カート時代から仲が非常に悪いことで知られている。
オコンは自分の来季のチームメイトとして、現在ハースで走るミック・シューマッハーを迎えたいと語った。
「僕は、ローラン(・ロッシ/アルピーヌCEO)やオットマー(・サフナウアー代表)をはじめとする首脳陣を心から信頼している。彼らの電話には、シートについての問い合わせが殺到しているはずだよ」とオコンは語った。
「僕としては、ミックに来てもらいたい。彼とはとても仲がいいからね。でも、決めるのはチームだよ」
『Sky Sports』のコメンテーターを務める元F1ドライバーのポール・ディ・レスタは、アルピーヌにはもうピアストリを走らせる意志はなく、違約金を手に入れて、それを使ってガスリーを獲得しようとするのではないかと推測している。
ガスリーがアルファタウリから離脱する場合、代わりのドライバー候補として、シューマッハー、インディカードライバーのコルトン・ハータらの名前がうわさに上がっている。
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