スパでハミルトンを“馬鹿野郎”と罵ったアロンソが釈明。「勢いで思ってもないことを言った……これからは黙るよ!」

 

 F1ベルギーGPの決勝レースでは、1周目にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触。その際アロンソは無線でハミルトンのことを「馬鹿野郎」と罵り、「彼は前の方からスタートした時の勝ち方しか知らない」と発言した。
 ハミルトンはその後、接触の責任は自分にあると非を認めたが、FIAが1周目のアクシデントである点を考慮したこともあり、ハミルトンが制裁を受けることはなかった。
 アロンソはオランダGPを前に、当時のコメントについて後悔しているか尋ねられると、あれは熱くなっていたがゆえに出てしまった言葉であり、ハミルトンに対する本当の思いを反映したものではないと釈明した。
「まず第一に、ルイスはチャンピオンであり、僕たちの時代のレジェンドだ」
「イギリス人ドライバーに対して何か言うと、多くのメディアに囲まれることになる。チェコ(セルジオ・ペレス/レッドブル)とかカルロス(サインツJr./フェラーリ)とか僕みたいなラテン系ドライバーに何か言ってもそれほど雰囲気は悪くないんだけど、それ以外の場合は少しシリアスになってしまう」
「でもとにかく、謝るよ。僕が言ったことは、実際に僕が思っていることではない」
「正直、あの瞬間はそんなに非難されるものではないと思っている。あれは1周目だったし、リプレイを見てもみんなかなり接近していた」
 またアロンソは、ハミルトンが先頭からでないと優勝できないと言う考えについても改めて否定した。
「いやいや、僕はそう思わない。そもそも僕がどう思う以前に、実際そうではないという事実がある。あれはその時の勢いで言ってしまうものなんだ。でもさっきも言ったように、僕があの時言ったことは何ひとつ事実ではない。僕は本当にリスペクトしているんだ」
 さらにアロンソは、ハミルトンに直接謝罪する時間は設けられていないものの、オランダGPのレースウィークで謝罪したいと語った。
「TVペン(取材用ミックスゾーン)にいる時に彼のところに行って、彼がああいう受け取り方をしたのなら申し訳ないというつもりだ。彼との間には全く問題はない。そして先ほども言ったように僕は彼に大きな敬意を抱いている」
 F1では無線交信が一般に公開されているため、今回のアロンソのようにその場の感情に任せて咄嗟に放った一言が多くの人の耳に届いてしまう。アロンソも、レース中には熟考しないまま発言してしまうこともあると認めた。
「トップ2やトップ3を争っていてアドレナリンが出ている時は、その場の勢いでああいった言うべきでないことを口走ってしまったりする」
「ただレース後にも言ったように、あれはレーシングアクシデントだったと思っている」
「無線で何かを言う時は、自分たちはエンジニアと会話をしているのだと思っている。もちろん、それが放送されているというのは意識しないといけない。でもサッカーにしたって、試合中にハードなタックルを受けたら相手やチームメイトに対して何か言うわけであって、それは放送されていないんだ」
 そう語ったアロンソだが、今後は自らの発言には一層気を付けたいとして「今後は無線では静かにするだろう。納得できない場合には放送に乗らないようにする」と話した。ただ、無線交信を放送すること自体には理解を示している。
「F1に限らず、サッカーやテニスだって、チームとのプライバシーを保った時間を確保することはできる」
「でもこれはショーの一部であることは分かっている。レースにはスパイスが求められているから、放送される無線は大抵スパイシーなものだ」
「デフについて『ポジション5』などと言っている内容は一切放送には載らない。面白くないからね。それは理解している。ただ、その場の勢いで思ってもないようなことを放送されてしまわないようにする対策としては、ずっと黙っていることだろうね」
 
 
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