2022年F1第15戦オランダGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2022年F1第15戦オランダGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)だ。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=5位
チームにとって素晴らしい日になったが、僕にとってはベストの一日ではなかった。第1、第2スティントではタイヤのデグラデーションに苦しみ、望んでいるようなバランスにはならなかった。ピットレーンでのインシデントという混乱もあったが、(フェラーリの)ホイールガンに乗り上げた際に、フロントウイングにダメージを受けなかったのはついてたね。
困難なレース展開だったにもかかわらず、大量のポイントを確保することができた。今日のレースから得るものはたくさんあるし、僕に関しては、強くなって次のモンツァに臨むために理解すべきことも多い。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=4位
今日はVSCとセーフティカーにとても苦しめられた。それまでは戦略はうまくいっていたし、マシンも好調だった。ピットストップの出来は最高で、今年ベストだったと思う。それも励みになった。
今年は浮き沈みの多いシーズンで、昨年のサウジアラビアを最後に優勝できずにいる。ここに来て、ようやく優勝をつかむチャンスが出てきた。でもセーフティカーが不利に働いたんだ。
それでもチームの皆は本当に頑張ってくれた。僕は、チームとして1-2を達成することを心から願っていた。でも最後のセーフティカーの後、ポジションを落とし、感情が限界点に達してしまった。あの時、無線で何を言ったか思い出せないぐらい、あの瞬間、我を忘れていた。チームに対して謝罪する。ただ、僕にたくさんの情熱があるということをチームは分かってくれていると思う。
今日という日を(「コップに水が半分しか入っていない」ではなく)「コップに水が半分も入っている」というポジティブなとらえ方をしたい。前戦ではとても苦戦した。でも今日はレッドブルを相手に戦うことができたんだ。多くのタイミングで僕たちはほとんどのライバルたちより速かった。
セーフティカーがなければ、1ストップを成功させて、終盤、優勝をかけて彼らにチャレンジすることができたと思う。そう考えれば、今週末はたくさんの素晴らしい収穫があったといえる。マシンがついによく機能したしね。今後のレースでもこの状況を続けられるなら、彼らに戦いを挑み続け、優勝を手に入れることができるだろう。
(自分にソフトタイヤに交換するという提案がなかったことについて、『Independent』などメディアに対して語り)リスクを冒して1ストップでいくという話を事前にチームとしていたが、(終盤にセーフティカーが出た場合については)何も話さなかった。誰かがタイヤ交換をするなんて思わなかった。でも自分のピットボックスを通り過ぎた時に、ソフトタイヤが出ているのが見えた。その後、ジョージのことを知って、僕の希望は薄れてしまった。
僕たちのチームは正しい状態にあると、1000パーセント信じている。今日は正しい判断をするのが簡単ではなかった。もちろん、振り返って、別の選択をすることができたのでは、と言うこともできるが、それをしたところで仕方がない。ただ学ぶしかないんだ。表彰台に上りたかった。1位か、少なくとも2位でね。でも今は前を向かなければ。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位
2番グリッドからスタートして3位という結果にはあまり満足できないが、今日の僕たちには十分な速さがなかった。ソフトタイヤでのファーストスティントは好調で、とても快適に走れた。でもミディアムに履き替えると、状況が厳しくなってきた。メルセデスはハードタイヤでとても強かったんだ。
バーチャル・セーフティカーのタイミングは不運だったが、それがなければ結果が大きく違ったかといえば、そうではないと思う。ライバルたちはペースを改善してきている。特にレースペースが速い。今後僕たちはこのことに集中していきたい。
次はモンツァだ。データ上では僕たちは最強ではないけれど、モチベーションはとても高い。チームにとってホームレースだし、ティフォシにまた会えるのが楽しみだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=2位
オランダのザントフォールトでレースができるなんて、僕たちドライバーにとって特別なことだ。信じられないような歓迎を受けた。
僕たちチームは今日、素晴らしいペースを発揮した。リザルトは望んでいたものとは違うけれど、大きな自信がついたし、前に進むための信念を得ることができた。
表彰台に3つのチームが上るというのは信じられないようなことだね。僕たちメルセデスは少しずつ表彰台の最上段に近づいている。この調子でプッシュし続けよう。
最後のセーフティカーの際の決断は、チームにとって簡単なものではなかった。トップにいてトラックポジションを得ている時は、優勝を狙って攻めていく必要がある。今日僕たちはそれをしたわけだ。僕たちメルセデスは、勝つためにここにいるんだ。2000人の人々がイギリスのブラックレーやブリックスワースで働いてくれている。僕たちを優勝に導くために頑張っているんだ。そのため、今日は優勝の最大のチャンスにつながるだろう決断を下した。
昨日の予選パフォーマンスによって、今週末のチャンスのほとんどを失ったと思う。セカンドロウからスタートしていたら、もっと優勝に近いところで戦えただろう。でも、バーレーンでの開幕戦ではトップから1秒落ちだったが、今週末はレースで最速のマシンだった。これはとても素晴らしいことだし、チームの皆は誇りに思うべきだよ。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=優勝
さまざまな出来事があり、一筋縄ではいかないレースだった。正しい判断をする必要があり、それをしたことで、最終的にすべてがうまくいった。
メルセデスはハード側のコンパウンドでとても速かった。予想外のことだったから、僕たちとしては少し苦労することになった。僕たちはハードタイヤとの相性がそれほど良くなかったんだ。でもすべてをうまくやり、戦略的にも正しい判断をした。現場に来ているスタッフ、ファクトリーのスタッフ、全員が素晴らしい仕事をしたよ。
ホームグランプリでの優勝というのは特別なことだ。今年は勝利を手に入れるために、より努力する必要があった。
母国のファンの前でまた優勝することができて信じられない気分だ。素晴らしい応援を受けた。オランダ人であることを誇りに思うよ。
(レース後の会見で語り)簡単には行かないレースだっただけに、優勝できたことがより一層うれしい。終盤自分たちが望んでいた戦略でいけずに状況が難しくなっていたが、最後にセーフティカーが出た。それで僕たちにとってより競争力の高いソフトタイヤに履き替えることができたんだ。それによってトップに戻ることができた。
僕の意見として「ハードタイヤは使わない」と言ったが、使わざるを得なかった。ハードタイヤだと、ミディアムタイヤを履いたメルセデスに比べて、ペースが少し不足していた。でもセーフティカーが出動し、ハードタイヤのままステイアウトするわけにいかないから、ピットインした。
メルセデスがハードコンパウンドで速かったことに驚いた。僕たちは彼らほどハードを機能させることができなかった。でもソフトタイヤに戻せたから対抗できたんだ。
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