日本GP初日3番手の王者クアルタラロ、ライバルの速さにモチベーション喪失寸前?「全力を尽くしても届かない」
現在MotoGP最高峰クラスでポイントリーダーにつけているヤマハのファビオ・クアルタラロ。ただ彼はドゥカティ勢をはじめとするライバルの猛追を受けており、タイトル連覇に向けて油断できない状況が続いている。そんな中で迎えた日本GPのフリー走行1回目でもクアルタラロはライバルに先行される形となった。
FP1でクアルタラロは1分44秒558というタイムを記録したが、ジャック・ミラー、フランチェスコ・バニャイヤのドゥカティファクトリー勢がそれをわずかに上回ってワンツー。クアルタラロは3番手に終わった。クアルタラロはトップのミラーに対して0.049秒しか後れをとっていないが、彼の後ろの4番手には、0.019秒遅れで現在ランキング3番手につけるアプリリアのアレイシ・エスパルガロがつけている状況だ。
そういった僅差の結果にはなっているものの、クアルタラロはライバル勢がアタックで築いたマージンに驚いており、ヤマハが「何をやっても届かない」と語った。
「厳しいセッションだったけど、とても良かった」
彼はそう振り返る。
「僕たちのペースはそれほど悪くなかった。でも他と比べるとその差には驚かされる。僕たちは(アタック)1周目で限界まで攻めたのに、あまりマージンを作れなかったからだ」
「ドゥカティの空力やホールショットデバイスのことを考えると、加速という点ではかなり厳しい」
「でも僕たちはベストを尽くせたと思うし、そこは良かったと思う」
「今回の予選(シミュレーション)を見る限り、僕たちは限界まで達していた。あと少しは改善できるかもしれないけど、他の人たちは(アタック)3周目にタイムを出している。彼らは僕たちの上をいっているし、素晴らしいことをやってのけたと思う」
このような状況下ではモチベーションを保つのが難しいかと尋ねられたクアルタラロは、こう返した。
「難しい。全力を尽くしても届かないんだからね」
「できる限りやっても届かないから難しいけど、レースが終わるまでは最後まで食らいつくしかないね」
クアルタラロは走行が終わった後、アラゴンGPでマルク・マルケスと接触した際に負傷した胸に手を当てる姿が何度か見られたが、本人曰く胸の傷は走行に支障をきたすことはなかったという。
「最初のうちは熱いような感覚があって、少し変だったけどね」とクアルタラロは言う。
「でも数周走ったら慣れてきて、そこからは何も感じなかった。だからライディングには影響なかったよ」
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