元F1王者デイモン・ヒル、現役最年長ドライバーであるアロンソの引退時期を「44歳」と予想
元F1チャンピオンのデイモン・ヒルは、フェルナンド・アロンソはまだF1で戦えるだけの能力と意欲を持っていると語り、彼の引退時期を3年後の「44歳」だと予想した。
アロンソは引退を発表したセバスチャン・ベッテルに代わり、アストンマーティンF1と2023年からの複数年契約を結んだ。アロンソとの契約延長が有力視されていたアルピーヌF1のオットマー・サフナウアー代表は、2022年7月に41歳の誕生日を迎えた彼の年齢がネックとなり、単年の契約しか提示できなかったことが交渉が決裂した原因だと考えている。
グリッド上で最年長のドライバーとなった今も現役続行への強い意欲を見せるアロンソだが、彼はいつまで一線で戦うことができるのか。この疑問に1996年のF1ドライバーズチャンピオンであるヒルが答えた。
F1公式ポッドキャスト『F1 Nation』で視聴者からの質問を受けたヒルは、「レーシングドライバーは40歳までにやめるべきだという思いがいつも心にあったんだ」と、まず自身の現役時代を振り返った。
ヒルによると、この考えは父であるグラハム・ヒルが45歳までレースを続け、ジャーナリストに引退を囁かれる姿を見ていたことによるものだという。そして彼は、20歳差のドライバーと「F1で一緒に走るべきか疑問を感じるようになり」、39歳で現役を退いた。
しかしヒルは、「それは間違った見方かもしれない」という。彼は46歳で5度目のタイトルを獲得したファン・マヌエル・ファンジオの例を挙げ、アロンソについては現役を続けるべきだとしたうえで、彼の引退時期を予想した。
「フェルナンドはまだ快調に走り続けているし、とても強い。信じられないほどだよ」
「そしてもちろん、ファンジオは38歳になってからF1に乗り始め、非常に危険だった時代に40代半ばまでF1を続けたことを思い出してほしい」
「彼は鋼鉄の神経と信じられないような技術を持っていたに違いないが、それはアロンソも同じだ。ここ(F1)にいることは、好きか嫌いかによると思う。十分なエネルギーがあり、体調も良いのなら、続けるべきだ」
「数字を挙げるとするなら、彼はいつ引退するんだろうか? 私は44歳で引退すると思う」
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