メルセデスは「何かする必要があった」ラッセルのタイヤギャンブル、不発も納得感
F1第17戦シンガポールGPは決勝スタート前にスコールに見舞われ、レースはウエットコンディションでスタート。ジョージ・ラッセル(メルセデス)はいち早くスリックタイヤに履き替えるギャンブルを選んだが、この作戦は“何かをする必要がある”と考えていたためだという。
各車がインターミディエイトタイヤを使用してスタートしたシンガポールGPは、路面の乾きは決して早いとは言えない状況となった。
ラッセルは今回、パワーユニット交換によるペナルティで、ピットレーンからのスタートとなっていた。そのため後方から追い上げる必要があったが、序盤にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がエンジントラブルで停止し、VSC(バーチャルセーフティカー)が出されたタイミングで“ギャンブル”に出た。
ラッセルはまだ他のドライバー達がインターミディエイトで走っている中、ひとりスリックタイヤ(ミディアム)を選択して、コースに戻ったのだ。
この大胆なギャンブルが成功するかどうかには注目が集まったが、ピットアウト後最初のコーナーで大きく挙動を乱していたことからも、スリックタイヤは時期尚早だということは明らかだった。
タイム的にも他に劣るペースであったが、それでもラッセルはそのまま走行を継続。徐々に改善してくると、最終的には他のドライバーたちもスリックへの切り替えを行うようになった。ただ、そうしたギャンブルも虚しく、ラッセルは14位フィニッシュに留まった。
ラッセルは今回のギャンブルに関して尋ねられると、次のように語った。
「ああ。僕はピットに入った時、新しいインターミディエイトを求めていたんだ」
「そして、あの状況で僕はチームを信じたし、チームも僕を信頼してくれていた。彼らは、スリックを使うといったように、何かを試す時だと考えていたんだ」
「“ええい、ままよ!”といった具合に何かをする必要のあるポジションに、僕はいたんだ。F1でこういう状況にいるのはフラストレーションが凄いんだけどね。でも今年は、これまでの17戦だったかな、そのうち15戦では凄く良かった。つまり、毎回正解することはできない、ということなんだ」
「正直に言うと、全体的に少し混乱もあった。こういったレースでは、ポツンと一人の時に緊張が高まり、何かをしなくちゃならない状況になるんだ」
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