角田裕毅、初の母国GPに感無量「コースに出て行った時にはグッとくるものがあった。Q3目指して頑張る」/F1日本GP金曜
2022年F1日本GPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=19番手/2=14番手だった。今回チームは角田裕毅とピエール・ガスリーのマシンのパワーユニット(PU)にエキゾーストシステムのシーズン7基目を入れた。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、一日中ウエットコンディションとなった金曜の作業について次のように説明した。
「(雨のために)FP2では予定していた(2023年用)ピレリタイヤのテストを行わず、代わりにインターミディエイトタイヤとウエットタイヤで走行を行った。だが、2回のセッションのなかでこれらのタイヤをうまく持たせる必要があった」
「ウエットタイヤは頑丈なので、コンディションがそれに適したものだった時には良い走行ができた。インターミディエイトは、ウエットより速いものの、アクアプレーニング現象に見舞われやすかった」
「インターミディエイトでいくつかテストアイテムをこなしたが、路面からの強いエネルギーによってフロントにあっという間にグレイニングができ、そのためにひどいアンダーステアが出た。そういうマシンバランスの時には多くのことを学ぶことはできない。決勝には雨の可能性があるので、日曜に備えて、グレイニングを軽減するための、タイヤに優しい走行も試した」
「明日はドライコンディションになると予想されている。1時間のセッションのなかで、予選と決勝の準備に取り組むため、忙しいFP3になるだろう。だが少なくとも今日の分のドライタイヤの1セットを持ち越すことができるのは助けになる」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=19番手(1分46秒192:インターミディエイトタイヤ/16周)/2=14番手(1分45秒257:インターミディエイトタイヤ/27周)
最高の経験でした。まさに夢がかなった気分です。FP1で最初のラップを走るためにガレージから出て行った時は感慨深かったです。ターン2に入っていった時には、ファンだったころにはそこから見ていたので、特に感情がこみあげてきました。
走っている時にはそのことを考えないように心がけましたが、マシンから飛び降りた途端に、アドレナリンがどっと出てきました。素晴らしい気分でした。
ここを走るのはF4時代以来初めてのことでした。今日のアウトラップですら、以前自分が鈴鹿を走った時のどのラップよりも速かったと思います。雨が降り、コンディションは良いとはいえず、マシンのスイートスポットを見つけるのが簡単ではありませんでした。路面があっという間に乾いたと思えば、雨が激しくなる時もあったのです。
今日一日をかけて、できるだけたくさんのデータを集め、天候的に可能な場合には、1周1周ペースを積み上げていきました。でもまだやるべき仕事は残っています。
明日は晴れるという予報が出ており、僕にとってまた新しい経験になるでしょう。また、ほとんど(ドライで)走ることなく予選に臨むことになり、簡単ではありません。でも今年はマシンが変わったので、誰もが同じ状況です。自分たちに何ができるかを見ていきます。
(鈴鹿サーキットを通してのコメント)
雨のなかにも関わらず、本当にたくさんの人たちがスタンドにいてくれて、コースに出ていったときはグッとくるものがありました。本当に今日1日、雨の中ありがとうございました。明日はQ3目指して頑張るので、ぜひ応援をよろしくお願いします。
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