ニアミスのフェルスタッペンとノリスが互いを激しく批判。スチュワードの裁定はフェルスタッペンへの戒告処分
F1第18戦日本GP予選Q3の序盤、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)の間にニアミスがあり、予選後に審議が行われた。その結果、スチュワードはフェルスタッペンに戒告(ドライビング関連)を科すことを発表した。フェルスタッペンは明日の決勝をポールポジションからスタートできる。
Q3序盤、フェルスタッペン、ノリスの順でアウトラップに入り、130Rに差し掛かり、ノリスが前に出ようとしたタイミングでフェルスタッペンのマシンが大きくノリスがいた左側に動いた。ノリスはコース外にはみ出す形で接触を避けた。
予選中に、この件が審議対象になることが発表された。フェルスタッペンはポールポジションを獲得したが、グリッド降格のペナルティが下る可能性もあると考えられていた。
スチュワードは、フェルスタッペンとノリスから話を聞き、ビデオやデータを調査した結果、フェルスタッペンに戒告を科すことを決めた。スチュワードはその理由を次のように説明している。
「1号車のドライバーは、前に55号車がいること、背後から4号車が近づいていることに気付いていた。4号車が1号車をオーバーテイクしようと決めたのと同じタイミングで、1号車は加速することを決めた。不運にも、1号車のタイヤの温度が低く、ドライバーは一時的にマシンのコントロールを失い、反時計回りの方向に“スナップ”を起こした」
「4号車のドライバーは、これは単なる不運なインシデントであると述べる一方で、常にマシンをコントロールするのがドライバーの責任であるとも述べている」
「ペナルティに関しては、この性質の過去の違反には戒告が科されているため、今回も同様のペナルティを科す」
予選後、フェルスタッペンは、ノリスが紳士協定を守らず、オーバーテイクしたことを批判し、それがインシデントにつながったのだと述べていた。
「全員が並んで走り、他のマシンとの間にギャップを作ろうとしていた。なのに彼はシケインで僕の前に出ようとした。あの時僕は(フライングラップに入るために)加速していたんだ。でもタイヤがとても冷えていたから、少し体勢が乱れてしまった。そのために彼は僕を避けなければならなかった」
「でもあの時点で全員がすでに並んでいた。もう少し敬意を払うなら、最終シケインの入口で、誰かが誰かの前に出ようとするようなことは起こらないと思う」
「基本的に僕を追い抜こうとしたことで、こういう問題を引き起こすことになるんだ」
一方ノリスは、フェルスタッペンは自分のトラックポジションを守るためにわざとブロックしたのだと示唆した。コース上でノリスは無線で「今の、どう見えた? 左に寄せて僕の方に突っ込んできたよね」と言った。
ノリスは予選直後に、『Sky Sports F1』に対し、紳士協定は全員が守っているわけでもなく、規則で定められていることでもないが、フェルスタッペンのした行為は規則違反であると主張した。
「彼がそうしようとしたことははっきりしている。やれることに関するルールはない。でも彼はやってはいけないことをしたんだ」
「皆いつも、最終コーナー前でオーバーテイクしている。全員が必ずしもそれに賛成していないが、皆がいつもやっていることだ。だから問題ない。彼が僕の立場だったら、同じことをしただろうね。でも僕が彼の立場なら、相手に向かってハンドルを切ったりしない」
予選直後の時点でノリスは、フェルスタッペンがペナルティを受けることを予想しているとも述べていた。
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