「挑戦してみなきゃ分からない」ハースF1の”ナンバー2”小松礼雄、未来のF1エンジニアへエール送る
今年のF1日本GPは、2021年にF1デビューを果たした角田裕毅(アルファタウリ)が初の母国GPとして注目が集まったが、F1チームに携わる日本人は彼ひとりではない。
ホンダ・レーシング(HRC)を除いても、マクラーレンでダイレクター・レースエンジニアリングを務める今井弘や、アストンマーチンでシニアタイヤエンジニアを務める松崎淳、ウイリアムズでメカニックを務める白幡勝広……その他にも多くの日本人が、F1という舞台で活躍している。
述べ20万人が訪れたという今回の日本GP。鈴鹿サーキットに足を運んだファンの中には、F1ドライバーを夢見る子どもたち、そして何らかの形でF1チームで働きくことを志す者もいただろう。
そんな彼らに向けて、ハースF1でチーフエンジニアを務める小松礼雄が激励。彼もまた、若かりし頃にF1エンジニアを志し、日本から世界へ飛び出していった人物のひとりだ。
「『やりたいと思うことがあれば踏み出さなきゃ』ということですね」
そう小松は言う。
「やっぱり、コロナにしろ何にしろ、いつの時代も障害はある訳です。ちょっと難しいことがあるからやらないとなるのであれば、最初からやらなければいい話です。それを乗り越える手段を考えるべきなんじゃないでしょうか」
「昔に比べたら、今はインターネットもメールもあります。情報もいっぱい入ってきますから、すごくやり易くはなっていると思います。障害があっても、本当にやりたいことであれば乗り越えられると思うんですよね」
「メールやメッセージを僕に送ってくる人もいます。ただ、一回返事がなかっただけで諦めるんだったら、そこまでのこと。やる気があったら、やればいいんですよ」
そして失敗も必ず成長の糧になるとして、まず一歩を踏み出す勇気が重要だと小松は続ける。
「やってみなきゃ分からないじゃないですか」
「あまり遠い未来のことを考えないで、今やれることをやったら次が開けると思うんですよ」
「僕にはみんな止めろって言ってきて、誰もこんなことやれるだなんて言ってくれませんでした。でも、そんなの聞いていたら、何もできないじゃないですか」
「もし結局やれなくても、それはそれで良いと思うんですよ。失敗しても挫折しても、全力尽くしたら、絶対に次に繋がる良いことがあると思うんですよ」
「やらなかったら後悔しかないと思うんです。それが僕の考え方です」
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