FIA、F1日本GPの”回収作業車事件”の報告書を近日公開へ「手続き上の問題が特定された」

 

 FIAは、F1日本GP決勝での回収作業車がコースに入ったタイミングと運用方法に関する調査を終え、報告書を近日中に公開すると明かした。
 大雨の中スタートが切られたF1日本GPの決勝レース。オープニングラップでは、ヘアピンの立ち上がりでカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がアクアプレーニング現象によりクラッシュし、マーシャルがマシン回収のために作業車をコース上に送り込んだ。
 レースはセーフティカー(SC)出動後に赤旗提示となったものの、SCラン中に作業車がコース上を走っていたことで、マシンのダメージを修復するためにピットストップし、集団から大きく遅れて走っていたピエール・ガスリー(アルファタウリ)はニアミス……2014年には同じく雨の日本GPで、ランオフエリアで作業中の作業車に激突し、のちに命を落としたジュール・ビアンキの一件の記憶がまだ新しいこともあり、ガスリーは怒り心頭となった。
 一連の事件によりパドックでは不安の声が広がり、多くのドライバーがマシン走行中に作業車がコース上で回収作業を行なうことについて懸念を示していた。
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 これを受けロンドンのロイヤル・オートモービル・クラブで世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合が開かれ、FIAはF1日本GPで発生した事件を徹底的に分析したと明らかにした。
 FIAの声明は以下の通りである。
「手続き上の問題が特定され、短期的および中期的に修正される予定だ」
「調査結果については、近日中に公開される予定だ」
 調査の重要なポイントのひとつとして、コースサイドのマーシャルが独断で回収作業車を早くコースインさせたのか、それともレースコントロールの許可を得た上で出したのか、という点が挙げられるだろう。
 FIAは全てのイベントで適用される国際モータースポーツ規則の付則H項の第2章6.1条には、次のように明記されている。
「マーシャルまたは車両は、レース管制からの許可なしでサーキッ …読み続ける

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