アルピーヌVSハースの罰則闘争、決着近く。15位降格のアロンソ「まかり通ればF1の将来に大問題」

 

 アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソは、F1アメリカGPで自身に科されたペナルティが、抗議も虚しくそのまま認められた場合、F1にとって大きな問題となると警鐘を鳴らしている。
 アロンソは、F1アメリカGPを7番手で終えたものの、レース後に30秒のタイム加算ペナルティを受け、15位に終わった。このペナルティはレース序盤のランス・ストロール(アストンマーチン)との接触の結果、ダメージを受けたマシンで走行を続けていたことに起因している。
 彼のマシンは接触の衝撃により右のリヤビューミラーが破損し、結局レース中に脱落。これを見たハースが、マシンが安全ではない状態で走行していたのではないかと抗議し、それを認めたスチュワードはレース後に30秒のタイム加算ペナルティを科したのだ。
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 しかしアルピーヌはハースの抗議が認められたことに異議申し立てをすると発表した。ハースの抗議は、当時ピットインとダメージ修復を指示するブラック&オレンジの旗(通称オレンジボール)が振られていなかったこと、そして本来の抗議提出期限を24分過ぎていたため、そもそも抗議自体が無効だとアルピーヌは訴えているのだ。
 このアルピーヌの抗議受け、メキシコGP開始前の木曜日にヒアリングが行なわれることになっている。
 アロンソは、アルピーヌの異議申し立てが認められると楽観視している様子だが、その理由についてはハースの抗議が認められたままなら、F1の将来に”大きな問題”をもたらすからだと見解を語っている。
「第一に、タイムペナルティの決定のようなどんなモノであれ、それに抗議はできない。それがルールの記載だ」
「どんな決定であれ、不服を申し立てる事はできないというのは素晴らしいだろう」
「でも僕らが抗議しているのは、基本的に(ハースの抗議が)時間外だったことや、FIAがオレンジボールを振っていなかったことなどに基づいているんだ」
「彼らは僕のクルマが走り続けても安全だと考えていた。マシンはパルクフェルメに戻り、車検を通過して合格したんだ。そして、抗議が出されたのは遅すぎた」
「だから、ペナルティが正しい決定ではなかったという点に、疑いはないと思う」
「そして正しくない決定が下されたとすれば、F1の将来に対して非常に大きな問題をもたらすことになるだろう」
「マシンの空力デバイスが適切に固定されていない場合、50~70%のマシンがリタイアを強いられるだろう。”安全じゃない”ということだからね」
「そして抗議が(期限から)20分遅れてもOKなら、1時間は遅すぎるのか? 1ヵ月は? 10年は?……という問題ももたらされるだろう」

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