F1分析|メルセデス、新フロントウイングを微調整。”攻めた部分”は削除も、メキシコGPでデビュー?

 

 メルセデスは、今季最後のアップデート・パッケージの一部として、F1アメリカGPに新しいフロントウイングを持ち込んだ。
 木曜日の段階で、この新ウイングが初公開されたわけだが、ライバルたちはこのウイングに搭載された、スロットギャップセパレーターの斬新なデザインに注目した。中には、それがレギュレーションの中でどのような位置を占めるのかについてFIAに懸念を示している者もいたようだ。

 メルセデスはアメリカGPでこのウイングを使用する予定はなく、輸送費の関係でサーキットに持ち込んだだけだったようだが、メキシコでその修正版が登場した。
 テクニカルディレクターのマイク・エリオットはアメリカGPの日曜日、チームはウイングがレギュレーションを遵守していると考えているものの、ライバルからの抗議を避けるために修正が行なわれる可能性があると述べていた。
 最新バージョンのウイングは、2枚のアッパーフラップの間に取り付けられていたスロットギャップセパレーターのブラケットが取り除かれ、より一般的な馬蹄形のブラケットに取り替えられている。
 フラップには、ブラケットが固定されていた跡(黒くなっている部分)が残っており、エレメントを傷つけたりストレスを与えたりしないよう、慎重に取り外されたようだ。
 以前のブラケットは、気流をマシン外側に導くような意図を持ってデザインされていたのは明らかだった。だがスロットギャップセパレーターの本来の目的は、フラップが屈曲し、フラップ間のギャップが離れ過ぎないようにするため。当然、チームはこれらを空力的に利用することを考えるものの、空力的な役割を持つことがより顕著となるため、FIAも難色を示したのだろう。
 このウイングは、外側のセクションが新しいデザインとなっており、フラップとエンドプレートの接合部も変更されている。前モデルもアウトウォッシュをより多く発生させるだろう。斬新なブラケットは、それをさらに強化するモノだったと見られる。
 メルセデスやライバルたちが、アメリカGPで見られたようなスロットギャップセパレーターブラケットのデザインを合法的に採り入れられるよう、追求するかどうかはまだわからない。
 
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