アブダビGPの苦戦が、メルセデスの”現在地”。ラッセル「フェルスタッペンと戦いたいなら、まだ道は長い」

 

 F1アブダビGPは、前戦サンパウロGPでワンツーフィニッシュを果たしたメルセデスにとって厳しいレースとなった。
 予選ではルイス・ハミルトンが5番手、ジョージ・ラッセルが6番手となり、レースではハミルトンがトラブルでリタイア、ラッセルが5位となった。
 ラッセルは1周目にランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれてしまった上、アンセーフリリースにより、5秒のタイム加算ペナルティを科せられてしまった。
「あのスタートがターニングポイントになったと思う」
 レース後、Motorsport.comの取材に対し、ラッセルはそう語った。
「スタート自体はとてもうまくいったんだ。ただカルロス(サインツJr.)をオーバーテイクしようとした場所の、判断が間違っていたんだ。彼の前に出ていれば、おそらく違っていただろう」
「僕たち全員にとって、ちょっとした現実の確認になったと思う。来シーズンにレッドブルと戦うためには、まだやるべきことがたくさんあると認識している」
「僕らのマシンは非常に大きなポテンシャルを持っているが、残念ながらそのパフォーマンスのスイートスポットはあまりにも狭い」
「ブダペスト、ブラジル、メキシコ、シンガポールでの高いパフォーマンスと、ここやモンツァ、スパでのパフォーマンス差があまりにも大きすぎる」
 アブダビでは、最近では鳴りを潜めていたポーパシングの問題が再発。ドライバーにとっては厳しい状況だったようだ。
「今年、ポーパシングを経験したのは僕たちだけではないと思う。FIAが行なったフロアの縁を高くする変更によって、その点は改善されるはずだ」
 そうラッセルは付け加えた。
「間違いなく、疲労感はかなり増す。ストレートやコーナーで、バウンシングせずに走るのがどんな感じか、もう忘れてしまったよ。だから来年の(開幕戦)バーレーンGPではそういうことがないようにしたい」
「前回僕たちが成し遂げたことには本当に誇りを持っている。でも、僕はF1ワールドチャンピオンになるためにここにいるし、僕らの前には長い道のりが待っている」
「確かに、良かったのは前戦で、最後のレースはここアブダビだ。チームとしては5位フィニッシュだし、ランキングは4位だ」
「シーズンを誇りを持って振り返るつもりだけど、それと同時にマックス(フェルスタッペン/レッドブル)と戦いたいなら、改善すべき点がたくさんあることも分かっている」
 
関連ニュース:

アロンソやピアストリら”移籍組”ドライバーが新天地で走行スタート:F1アブダビ …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです