レッドブル、2022年の”超好結果”は想定外。RB18開発注力の遅れが懸念だったホーナー代表「我々は新規則向けの開発に完全移行した最後のチームだった」
2022年のF1では、マックス・フェルスタッペンとレッドブルが圧倒的な強さを見せた。フェルスタッペンは年間最多記録となる15勝を挙げて2年連続のドライバーズタイトルを獲得。チームも17勝を挙げ、2013年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得した。
この大成功についてチーム代表のクリスチャン・ホーナーによれば、マシン開発に注力するのが遅かったため、想像するのは難しいことだったと語った。
昨シーズンは最終戦の最終ラップまで、フェルスタッペンはメルセデスのルイス・ハミルトンと激しくタイトルを争い、なんとかこれをもぎ取るという戦いだった。チームもフェルスタッペンのタイトル争いを後押しするため、最後までマシンの開発を継続。そのため、2022年マシン”RB18”の開発に完全に注力する時期が遅れることになった。
しかし2022年は、F1のテクニカルレギュレーションが大きく変更された年。マシンのコンセプトから一新させることが求められた。そんな中で開発が遅れることになれば、その影響が長引く危険性もある。しかしレッドブルはそんな中でも、短い期間で力強いマシンを開発し、結果に結びつけた。しかもただの結果ではなく、F1の歴史を見ても記録的な強さだった。
「チームとして、我々はこのレギュレーションに正しく対処できたと思う」
ホーナー代表はシーズンを振り返ってそう語った。
「我々は新しいレギュレーションに向けて完全に移行した、最後のチームだったと思う。それを考えれば、この力強いマシンを生み出すために、我々のチームは素晴らしい仕事をしたと思う」
「過去40年で最大のレギュレーション変更だった。そして、それへの対処に本当に後れを取っていると感じていたシーズン序盤にこういうことを言われても、今年コースの内外で起きたことについては誰も想像できなかったと思う」
レッドブルは最終的には圧倒的な結果を残したが、シーズン序盤は大いに苦戦した。開幕3戦を終えたところで、フェラーリが2勝。レッドブルは延べ3回のリタイアを喫した。
ただ第4戦以降は特にレースでの強さを発揮し、チャンピオンに輝いた。
フェルスタッペンは、レッドブルの素晴らしい努力が、今年の厳しい序盤戦の後の成功に貢献したと賞賛した。
「こんな風に好転できるとは、チームの誰も想像していなかっただろう」
そうフェルスタッペンは語った。
「このチームの一員になれたことは、本当に楽しかった。とても楽しかったよ。もちろん、僕らはパフォーマンスに集中しているけど、その瞬間瞬間を本当に楽しみ、その瞬間に感謝することも必要だ。僕らは間違いなくそれを行なったと思う」
「既に来年に向けて焦点を当てている。そして、もっとうまくやれるようにしようといつも言っている。今年よりも良い結果を残すのは難しいことは分かっているけど、常にそれを目指すべきだ」
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