オコン、2022年はフィジオや広報担当者を起用し“コース外での個人チーム”を強化「ステップアップのために必要だった」
アルピーヌのエステバン・オコンは、自分の時間のすべてをF1でのパフォーマンス向上に注いでおり、今はF1以外の“私生活がない”という代償を払って重要な2023年シーズンに備えていると述べている。
26歳のオコンは2021年ハンガリーGPで自身初のF1優勝を果たしたが、2022年シーズンは同じレベルの成功を収めることはできなかった。それでもオコンは、ドライバーズ選手権を8位でフィニッシュ。昨年は優勢だったチームメイトのフェルナンド・アロンソをランキングで抜き、昨シーズンよりも18ポイント多くポイントを獲得した。
成績については、アロンソが2022年に信頼性の問題に苦しんでいた一方で、オコンは比較的トラブルが少ないシーズンを過ごしたということもあるだろう。しかしオコンは、他のすべてのことを排除して、F1に新たに焦点を合わせたことも要因のひとつだと述べている。
「昨年からフィジオと一緒に取り組んできたことは秘密でもなんでもない」とオコンは『The Race』に彼が行っている広範囲にわたる準備について語った。昨年オコンは新たにフィジオのトム・クラークを起用して彼のコース外での個人チームを強化し、今年は広報担当のミシェル・ベルテルモをチームに加えた。
「全体的にとても強力なチームになっている。多くの細かいことについて僕を助けてくれるので、1年を通してエネルギーを維持することができる」
「また、僕のフィジオが関係しているフランスのトレーニングセンターも、ピレネーからアヌシーに移した。僕はそのすぐ近くに住んでいるから、レースの合間には基本的にトレーニングキャンプに参加できる」
オコンはこうした動きについて「ステップアップのために必要だった細かいこと」のひとつだと主張した。
「僕は毎日全力で仕事をしている。でも自分がはるかに強くなったと思うし、昨年よりも多くのエネルギーを維持できていると感じている。今年がより凝縮されて、早めに終わったシーズンだったとしてもね」
だがこうした努力には必然的に代償が伴った。「だから僕には私生活がないんだよ!」とオコンは笑った。
■ガスリーとの仲に懸念なし「僕たちはすべてが整っている。問題になるようなことはない」
アルピーヌは2023年にオコンと同じフランス出身のドライバーであるピエール・ガスリーを起用し、すべてフランス人によるオペレーションを行うことになる。オコンとガスリーは子供の頃友人同士だったがその後仲違いしているので、多くの人々が彼らの来年の新たなパートナー関係がどうなるのか疑問に思っている。しかしオコンは心配しておらず、ペアがともに達成できることに引き続き焦点を当てている。
「チームは、今の時点の僕の仕事ぶりに満足している」とオコンは語った。
「僕はチーム内で十分な経験を積んでいるから、すぐにペースを上げ、チームが2023年の早い段階で行う開発を手助けできる」
「ピエールがいつチームに加わるのか、十分な情報がないことについては心配していない。もちろんピエールはできるだけ早い段階で速さを発揮する必要がある。僕たちはポイントを獲得しなければならないからね」
「でも僕たちはすべてが整っている状態だと確信している。問題になるようなことはないよ」
一方でオコンは自身のパフォーマンスを調べ、2023年に改善できる点を確認している。
「僕は常に得意としていることがあるし、向上しようとしている。でも1年を通したパターンを見る必要がある」
「あるレースと別のレースでは必要なものが異なっている。たとえば、戦略をサポートすることにより集中しなければならない時もあるし、もっと空力に取り組むことが必要な時もある。最適な空力レベルを見つける必要があるからだ」
「週末の早い段階で物事を予測し、どの部分を改善できそうか知ることが重要だ。週末が来る前に予測するのがとても難しいことがたくさんある」
「でも特定のコースでレースをすればするほど、そのコースでのパターンは常に同じになるので、何をする必要があるのか分かる」
「来年に向けて僕はすべてを持ってここにいるよ」
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