アストンマーティンF1、2023年型マシン『AMR23』を発表。アロンソの加入&設備強化が上位浮上の契機となるか
2月13日(日本時間14日)、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、2023年型の新マシン『AMR23』を発表した。
アストンマーティンは2022年、前年に引き続きセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールのペアでシーズンに望んだ。ところがプレシーズンテストからパフォーマンスが振るわず、序盤からアップグレードパーツの投入を繰り返した。スペインGPでは大規模なアップデートを行い、ポーパシング問題を解決するためにサイドポッドのデザインを一新。この時はレッドブルのマシンによく似たデザインとなったことで話題を呼んだ。
シーズン前半はストロールがアゼルバイジャンGPで6位に入賞するも、ベッテルと合わせた獲得ポイント数は20と、コンストラクターズ選手権を9位で折り返したアストンマーティン。しかし後半戦に入ると、マシンパフォーマンスが向上したことで、9戦で35ポイントを稼いで選手権でアルファタウリとハースを追い抜いた。ポイント数ではアルファロメオと並んだが、最終的にアルファロメオが6位、アストンマーティンが7位となっている。
そしてこの年限りで、4度のF1チャンピオンであるベッテルがF1を引退した。後任として加入したのはフェルナンド・アロンソで、複数年契約を締結したことが明らかになった。アロンソはアルピーヌでの最終年となった2022年をランキング9位という成績で終えている。カナダGPでは予選で2番手タイムを記録し、自身にとって9年ぶりのフロントロウを獲得するなど速さを見せたが、その一方でマシントラブルに見舞われポイントを獲り逃すことも多いシーズンだった。
アロンソが加入し、新体制で臨む2023年シーズンを戦うAMR23は、これまでと同様のグリーンのカラーリングを継続している。またアストンマーティンは、現在シルバーストンにファクトリーを建設中であり、そのメインとなる最初の建物が今年の5月に完成予定だ。人材や設備を強化し、アロンソという2度のチャンピオンである経験豊富なドライバーを迎えた今季のアストンマーティンの戦いに注目だ。
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