MotoGP新シーズンは『転倒祭り』かも? タイヤ内圧の管理厳格化予定もライダーが悪影響を懸念
MotoGPでは2023年から新たにタイヤの内圧管理が厳格化される予定だ。しかし、設定された基準についてはライダーから懸念の声が上がっている。
2022年シーズン、MotoGPでは何度がタイヤ内圧を巡って諍いが発生していた。優勝者のタイヤ内圧の数値が、既定値を下回っていたことがその原因だ。
ただこれまで、レギュレーションでタイヤ内圧を下回っていた際の具体的なペナルティが指定されていなかったため、2023年シーズンに向けて厳格化が行なわれることになり、最低内圧値の設定と監視システムが統一されることになった。
具体的な数値としては、フロントタイヤが1.9bar、リヤタイヤが1.7barという最低値が設定されている。しかし、特にフロントタイヤの数値を巡って、ライダーからは懸念の声が上がっている状態にある。
ライダー達は、フロントタイヤの内圧が2.2barを超えると転倒のリスクが大幅に高まると考えており、高めに設定された最低値の影響を懸念している。彼らはこれまで、フロントタイヤの内圧を低く設定することが多く、そこには安全上の理由があると主張していた。
新しいルールでは、最小値を違反したライダーにはラップタイムの削除や、レース失格の可能性もあるとされているため、走る側としては大問題だろう。
アレックス・マルケス(グレシーニ)は、このフロントタイヤの内圧規定には「意味がない」と感じており、もしこれが昨年から施行されていれば、オーストラリアGPでは13人が失格になっていただろうとまで語っている。
「このタイヤ内圧の新ルールについてはかなり作業してきたけど、興味深いね」と、セパンテストでマルケスは語った。
「フロントタイヤについては、正直意味がないよ。特にレースではね。安全じゃないんだ」
「リヤに絞れば賛成できる。僕はタイムアタックや週末全体で最低値以上で走っていたんだ」
「(フロントタイヤに関しては)レースで失格になる可能性がある。オーストラリアでは、僕が思うに13人は失格やそれに類する事態になっていたかもしれない」
そしてマルケスはフロントタイヤの内圧が1.9barを下回る設定にしたとしても、そこに”アドバンテージ”は無いと主張しており、新シーズン開幕後にFIMが厳格な取締をすることはないと予測している。
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