バーレーン・インターナショナル・サーキットでの2023年F1プレシーズンテストが、2月23日にスタート、スクーデリア・アルファタウリは、初日午前は角田裕毅、午後にはニック・デ・フリースを走らせた。

　角田はAT04で46周を走行、1分34秒671（C3タイヤ）のタイムで19人中15番手となった。

「今日はチームにとってスムーズな一日でした。設定した目標を達成することができましたし、僕はマシンのフィーリングに満足しています」と角田は語った。

「昨年型AT03と比較すると、明らかに進歩していることが実感できます。マシンのバランスを良くするために、これから改善しなければならない点を特定しましたが、大きなポテンシャルがありますし、残りのテスト期間のなかで、マシンがどのように進化していくのかを見るのが楽しみです」

　今年F1フル参戦初シーズンを迎えるデ・フリースは、85周を走りこみ、1分34秒559（C3プロトタイプタイヤ）で全体の13番手だった。

「プレシーズンテスト初日を迎え、AT04でサーキットを走った。プログラムの実行と信頼性という点で、ポジティブな一日だったと思う」とデ・フリース。

「路面温度が高く、風も強くて、かなり難しいコンディションだったが、それは誰にとっても同じことだ。最終的に、プログラムを完了することができたよ。テストはまだ始まったばかりだ。マシンへの理解を深め、できりだけ多くのデータを集める努力を続けていく」

　テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、初日は順調にマシンについての理解を深めていくことができたと、ポジティブに一日を振り返った。

「順調な初日だった。午前中に1回赤旗が出ただけで、マシンに問題が発生することもなく、走行プログラムの大部分を完了することができた」

「まず午前中に裕毅が走行し、サイドポッドにエアロレーキを装着して走り、空力関係のテストをいくつか行った。これによって得たデータは、相関関係を確認するプロセスのなかで重用な要素になる」

「これらのテストに続き、裕毅はいくつかのテスト項目と基本的なセットアップ作業に移った」

「午後のセッションではニックがマシンを引き継いだ。彼はさまざまなテスト項目に取り組み、C2およびC3タイヤコンパウンドを活用し、非常に有用なタイヤデータを収集した」

「まだテストは始まったばかりであり、チームによって燃料搭載量や走行プログラムが異なっているものの、全体的に今日学んだことには満足している。そこから今後集中すべきことについて明確な考えを得ることができるし、残り2日間では、これをベースにさらに作業を積み重ねていくことを目指す」

　テスト2日目も、午前に角田、午後にデ・フリースが走行する予定となっている。