F1オーストラリアGPのレース終了前に観客がコースへ侵入。スチュワードは国際競技規則違反でグランプリ主催者を召喚
メルボルンで開催されたF1オーストラリアGPの主催者がFIAから非難されている。決勝レース終了前に、アルバートパークのコースに観客が侵入した事態を受けてのことだ。
日曜日のレース後、F1史上初めて、オーストラリアGPの主催者であるオーストラリアGPコーポレーション(AGPC)がスチュワードから呼び出しを受けた。ドライバーがセーフティカーに先導されたままチェッカーフラッグを受けるなか、FIAの報告によると、「レースがまだ進行中であるにもかかわらず、観客の大集団がセキュリティラインを突破しコースに侵入した」という。
さらに「観客の大集団」は、ピットに戻る途中の2コーナーで停止したニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のマシンにも近づくことができた。マシンはまだ赤色のランプが点滅しており、安全な状態ではなかった。
これは国際競技規則12.2.1.h条に対する明白な違反だった。そこでFIAは主催者に、「正式な改善計画をFIA宛に至急提出するよう」求めた。
スチュワードは「こうした事象において期待されるセキュリティ対策や手順が実施されておらず、観客、ドライバー、レースオフィシャルにとって危険な環境となっていた」と述べ、事態の深刻さを鑑みて、今回の件を世界モータースポーツ評議会に付託し「主催者が提出する(そしてFIAの審査を経た)改善策に追加するべき項目や罰則がないかさらなる調査を行い、オーストラリアでの今後のイベントが安全かつ混乱なく行われるよう万全を期す」と述べた。
AGPCは日曜日のレース終了間際に不手際があったことを認め、事態について調査を行うために2023年6月30日まで時間を与えられるよう要請したが、期限についてはまだFIAからの承認を得ていない。
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