MotoGPアメリカズFP2|ドゥカティ強しマルティン最速。アレックス・リンスが存在感見せ3番手タイム

 

 MotoGP第3戦アメリカズGPの初日プラクティス2がサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行なわれた。最速タイムを記録したのはホルヘ・マルティン(プラマック)だった。
 COTAは午後になっても相変わらずの曇り空。気温23度、路面温度30度と、午前のプラクティス1と似たコンディションでセッションがスタートした。
 MotoGPは2023年シーズンからスプリントレースがスタートしたことで、レースウィークの流れも変わっている。昨年までとは異なり初日の総合タイムで2日目の予選組分けが決定されることになったため、プラクティス2では序盤から積極的な走りを重ねる姿が目立つようになった。
 今回も各車が攻めた走りを序盤から見せ、10分も経たないうちに転倒が発生。開幕戦で転倒し、第2戦を欠場したミゲル・オリベイラ(RNF)がターン2で転倒してしまったのだ。アレックス・マルケス(グレシーニ)やファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が体勢を崩すシーンもあった。
 セッション序盤のアタックを終えると、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が2分3秒339で暫定トップ。ただ、FP1で記録されたトップタイムには及んでおらず、まだタイム更新の余地は残っている状況だ。
 その後1時間のセッションが半分を経過する頃になると、マルティンが2分03秒241をマーク。これが暫定総合トップとなって、FP2は後半に入った。
 残り30分を切って早々、オリベイラがこの日2回目のクラッシュを喫してしまった。自走で戻ることのできる程度のダメージだったとはいえ、スペアマシンも破損させてしまったのは痛いところだろう。
 ラスト15分を切り、再びライダー達はアタックへ。するとホンダ勢がアタックをまとめ、アレックス・リンス(LCRホンダ)、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が暫定トップタイムを更新していった。
 その後も各車のタイム更新は続き、リンス、アプリリア勢、そしてバニャイヤやルカ・マリーニ(VR46)などが次々とトップに立つことになった。残り7分の段階ではバニャイヤの2分2秒544が最速となっていた。ただ1秒以内に16台がひしめいており、簡単にポジションが入れ替わってしまう状況にあった。
 ラストチャンスのアタックに向かっていくライダー達。するとホンダ勢のなかでも特に速さを見せていたリンスが2分2秒395をマークして暫定トップを更新……と思いきや、さらなる速さを示したマルティンやバニャイヤに抜かれてしまう。
 マルティンは2分2秒178をマーク。結局これが初日トップタイムとなった。2番手はバニャイヤ、そして3番手にはリンスが入った。
 予選Q2へ直接進める総合タイム10名は前述の3名に加えてマリーニ、アレックス・マルケス(グレシーニ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、クアルタラロ、ブラッド・ビンダー(KTM)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ジャック・ミラー(KTM)だった。
 日本人ライダーの中上貴晶は最終的に総合13番手タイムで、予選はQ1スタートとなった。なおセッションの最後にザルコがターン6で転倒し、それを避けようとしたミルも転倒してしまう事態に。幸い両者に怪我は無いようだったが、どちらもQ1スタートとなった。
 
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ライダー
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