周冠宇、4年連続のF1中国GP中止に落胆もF1人気の高まりを実感。母国レースの開催は「時間の問題」
アルファロメオの周冠宇は、中国では新型コロナウイルスのパンデミックによって4年連続でレースが中止になったものの、F1人気は国内で高まり続けていると述べている。
F1は当初、4月14〜16日に上海でグランプリを行う予定だった。前回中国でレースが開催されたのは2019年のことだ。しかし昨年12月、中国の新型コロナウイルスの感染率を評価したFOMとFIAは、ふたたび中国GPをカレンダーから取り下げることを決定した。
昨年、中国当局は規制を緩和することはなく、急なロックダウンや接触者の追跡を実施した。しかしそのやり方は住民の不満を募らせただけで、彼らは政府による日常生活の締め付けに抗議するために街頭に出た。一方で感染者数は過去最多を記録した。
そのため、中国人初のF1ドライバーで2022年からモータースポーツの最高峰でキャリアを始めた周は、まだ母国でのレースという特別な経験を味わっていない。23歳の周は母国でのレースが連続して中止になったことに落胆していることを認めたが、彼はチャンスを待つという。
「がっかりしているけれど、こうなるとある程度予想していた。規制があって、国境を開くのが遅かったんだ」と周は『Sky Sports』に語った。
「だから4月にレースが決まった時、何もかもがきつすぎると思った。予想はしていたが、それほど落胆は感じていない。時間の問題だけで、ホームレースはそのうち開催されると思うからね」
中国GPは2004年の初開催以来、F1にとって重要なレースとなっている。世界最多の人口と急速に成長している中産階級を擁する中国は、F1にとって巨大な潜在市場だ。中国政府もまた、F1のような国際的なスポーツイベントを開催することの経済的・社会的利益を認識しており、国内でのスポーツの発展を積極的に支援している。そして若い才能を開花させた周は、中国のF1への関心をさらに高める大きなきっかけとなった。
おそらく2024年に予定される上海でのF1開催について尋ねられた周は、「チケットがすぐに完売になるのは間違いない。そしてサーキット中が観客で満員になるだろう」と答えた。
「このところ人気が高まっているのを感じていた。特に僕がF1ドライバーになってからの数年はそうだね」
「トラックデーに来て自分たちで運転したい人たちも多いし、レース観戦に興味がある人たちもいるから、それはうれしいことだ」
周は、中国でのF1開催は、若いファンが新たにF1を知る機会になると考えている。
「最も重要な次の大きなステップは、新たにF1に関心を持った人々が実際にF1を体験し、スポーツのインパクトやエネルギーを実感することができるように、ホームレースを開催することだ」
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