F1マイアミGPは”2年目の壁”を乗り越えられたのか? 2度目の開催で見えてきたそのポテンシャル
開催2回目を終えたF1マイアミGP。初開催時の”歓迎ムード”が消え、その真の立ち位置が見えてきた。
F1プロモーターにとって、最大の難関は常に2回目の開催である。カレンダーに掲載される新しいイベントは、常に大きな話題を集め、ファンはチケットを手に入れようと躍起になる。
しかし目新しさが失われるのに時間はかからない。シリーズものの映画で、1作目を超える作品がなかなか生まれないのと同じように、2年目は観客動員数が減少する。プロモーターは、ファンが次のビッグイベントに関心を移さないように説得するために、特別な努力をしなければならないことがよくあるのだ。
そのため、2年目にはそのグランプリのポテンシャルがどの程度なのか、現実的に確認することができる。
マイアミGPもこの現象から逃れることはできなかったようだ。レース数週間前というタイミングになっても、チケットはまだ入手可能であったし、フリー走行中の国際映像にはガラガラのグランドスタンドが映し出された。
マイアミGPの初開催後、”フェイク・マリーナ”やチケット代が高いことが批判されたが、今年は国際映像を見る限り満席には程遠かった印象もあって、マイアミでの熱気は終わったと受け止められている。
また、今季からラスベガスGPがカレンダーに加わったことで、マイアミGPのアイデンティティを巡る大きな障害が生まれたこともその背景にある。
オースティンでのアメリカGPはすっかりF1に定着し、ラスベガスは2032年までF1自らがプロモーションを行なう可能性があるため、マイアミはアメリカでの3レースの中で最も厳しい立ち位置にあるのだ。
しかし、2023年マイアミGPがどれだけの成功していたかを測るには、目に見えるものだけでは不十分だ。実際、2年目のマイアミGPは成功しただけでなく、繁栄したことを証明する重要な要素があるのだ。
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