F1、2026年からの新コンコルド協定の策定作業を開始へ。チーム代表らも早期の協議に前向き

 

 F1は、2026年から有効になるコンコルド協定の策定を始めている。現在の協定は2025年まで有効だが、F1チームの代表者たちは早い時期に次の協定に関する話し合いを行うことを前向きに捉えている。

 コンコルド協定は、1981年に最初の協定が交渉の末に締結されたFIA本部の所在地(パリのコンコルド広場)にちなんで名付けられた。コンコルド協定は多くの点でF1の“憲法”であり、この協定はFIA、フォーミュラワングループ(FOM)、および10チームとの関係を規定するものだ。しかし他の憲法とは異なり、コンコルド協定には有効期限がある。2021年に施行された現在の協定は、2025年に失効する。舞台裏では新しい協定の策定作業がすでに始まっている。現在の協定は完了まで4年ほどなので、早すぎることはない。

「コンコルド協定の策定に通常どれくらいの時間がかかるのか我々はみな知っているので、早く始めるほど早く結論を出すことができる。FOMが次の5年間、実際には今から7年間、何をしたいのか我々に提案したいのなら、チームとして喜んで彼らと話し合いをするだろう」とハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは語った。

ギュンター・シュタイナー代表(ハース)
2023年F1第5戦マイアミGP ギュンター・シュタイナー代表(ハース)

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンも同意している。

「F1の安定と継続のため、すぐにでも話し合いが行われることを望んでいる。これは同じことの繰り返しのようなものだと考えている。既存の協定には追加したり変更したりすることはそれほどないと思うので、長時間の話し合いが行われる必要はないだろう」

「いくつか調整するのは大歓迎だ。デジタル時代においては、前回の合意以来進歩したことがあるので、そこは議論の必要があると思う。だがほとんどの面でこれは確かな協定だと考えている。協定は機能しているので、うまくいっているものを直す必要はない」

 また、アルピーヌF1のチーム代表オットマー・サフナウアーは「話し合いを早く始めることにマイナス面はない」と述べている。

「FOMがチームと話し合いを開始し、新コンコルド協定の内容についてまとめ始めたいというのなら、それに伴うマイナス面は見当たらない」

 メルセデスF1のトト・ウォルフ代表も、次のように話した

「非常に初期の段階にあり、我々はまだ正式に話し合いを始めていない。まもなく始まるだろう。しかし建設的なやり方で行われるべきだ。最も重要なのは、話し合いを非公開で行うことだと考えている」

トト・ウォルフ代表(メルセデス)
2023年F1第5戦マイアミGP トト・ウォルフ代表(メルセデス)

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