サテライトを遅くしろなんて言ってないって! バニャイヤ、発言の意図無視した論争に「ウンザリ。もうスポーツの事しか話さん」

 

 MotoGPフランスGP決勝を転倒リタイアで終えたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が、レース後に寄せたコメントが原因で波紋を呼んだ。しかし、彼は発言の意図が間違えて受け取られていると釈明している。
 バニャイヤはフランスGPで表彰台を争っていたものの、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)との接触により序盤に転倒を喫し、リタイアしてしまった。
 またフランスGPではその他にも数多く転倒が発生し、完走は13名とまさにサバイバルレースという状況だった。この状況の中、バニャイヤは2023年のこれまでのレースで見られてきた、レース序盤のクラッシュを減らすためには何ができるかを尋ねられた。そして、そこでの発言が大きな波紋を呼ぶことになった。
「僕の考えでは、ここ2年ほど僕らは序盤数周で勝とうとしてきたと思う」
「前を走れるポテンシャルのない、本来後ろを走るライダーが一度に6人もオーバーテイクしようとするんだ。もちろん、それはうまくいかない」
「僕らはみんな限界までプッシュしている。限界でブレーキをかけているなら、それ以上を求めるのは間違いだ。それにレースの序盤ならなおさらだよ。ほとんどのクラッシュは序盤に発生している。混乱しすぎているんだ」
「今の状況では、全てのバイクが勝つ力を持っている。安全なシナリオではないから、それについて考える必要がある」
「先頭から最後尾のバイクまで、全員が勝つ可能性がある。ファクトリーバイクとサテライトのバイクの間には、かつて存在したようなコンマ6~7秒の差は存在しないんだ」
「“ファンタスティック・フォー”(バレンティーノ・ロッシ、ダニ・ペドロサ、ケーシー・ストーナー、ホルヘ・ロレンソ)が歴然としていたのは、彼らがベストだったからだし、彼らがファクトリーバイクを手にしていたからだ」
「他のライダーはかなり離れていて、彼らには技術的なレベルでも、先頭を走るポテンシャルが無かったんだ」
「今ではその水準は極めて高く、何もかもが限界まで押し上げられている。ファクトリーとカスタマーのバイクの差を少し取り戻すか、こういった状況を避けるための解決策を見つける必要がある」
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